廃校を使ったフェス「マチノブンカサイ」が9月24日、岡山市の旧内山下小学校(岡山市北区丸の内1)で開かれる。
岡山駅から徒歩約15分の街中にあり、2001年に廃校になった内山下小学校を使って2012年にスタートし、今回で7回目。主催の「ENNOVA(エンノバ) OKAYAMA」の岡野英美さんは「街の真ん中にあり使われていない校舎や体育館で年に1度行う、子どもに戻れる楽しいお祭り」と話す。
当日、校舎には岡山中央小学校の児童が描いた絵画が並ぶ。事前に作家の山口一郎さんが夏休みの小学校・図書室を使って、約80人の児童と共に「内山下小学校にどんな生き物がいたら、どんなお花が咲いていたら楽しいかな」をテーマにワークショップで描いた作品。ポップな色合いの作品が多く、「大人には見えない」という設定の生き物も登場する。
毎年恒例となった「児童会長あいさつ」(10時50分~)の後、「トウヤマタケオと内山下ハイコー楽団」(11時~)が内山下小学校・校歌などで演奏する。同楽団は毎年団員を募集し、鍵盤ハーモニカ・リコーダーなど小学生の頃に演奏した楽器や、打楽器・サクソフォン・ギターなどそれぞれが得意な楽器による編成。小学生から60代まで週に何度か集まり、練習してきた。
体育館ステージでは、「バレーボウイズ」(13時~)、「キセル」(18時30分~)、「高野寛・宮沢和史・おおはた雄一」(19時50分~)など6組がライブパフォーマンスを行う。グランドステージでは「植田章敬シークレットタイムス」(15時10分~)や「ラフレシア」(19時10分~)ほか、地元ミュージシャンなど7組のステージも。
校舎1階・2階の9教室を利用してワークショップも開かれる。イベントちらしのイラストを描いた大神慶子さんは、背景や動物のイラストと一緒に撮影できる「アナログプリクラ」を行う。「hair make アトリエむく」は、子どもを中心にヘアーアレンジ・メークを施す。「コトルとイシイコウジと」は、ライトペインティングでポートレートを撮影。生活介護事業所「ぬかつくるとこ」に通う大原渉さんは女性を優しく褒める「ウランジ・ワタル」を行う。
グラウンドにはインスタ映えするアイスクリーム「クレイジーアイスクリーム」、チキンにバジルソースで作るイタリアンバーガー「Osteria Rondo」、インド家庭料理の「ミレンガ」など、約15店が出店予定。
「廃校に音楽の、作家の、全スタッフの魔法のかかった1日。県内・県外の人や卒業生、子どもも大人も、文化祭を思いっきり楽しんでほしい」と話す。
開催時間は11時~21時。