作品展「しょうぶ学園の世界」が10月6日から、岡山市・西バイパス沿いにあるアクシス・クラシック(岡山市北区田中)で開かれる。
昨年に続いて2回目。鹿児島県にある知的障がい者厚生施設「しょうぶ学園」の利用者とスタッフが共同制作した、布・木・土・和紙を材料とする1000点以上を出品する。
スタッフの片岡弘之さんは同イベントのために鹿児島の施設を訪れたという。「やらされているという部分は全くなく、楽しそうに作品を作っている。店では多くの作家さんの作品を展示・販売しているが、持っているエネルギーや存在感は同じくらい強くを感じる作品もある」と話す。
大島紬(つむぎ)・刺し子などの作業を請け負っていた同施設では、真っすぐ縫えないこと、納期に間に合わないことを悩んでいたという。1992年からスタートしたヌイ・プロジェクトでは自分のやりたいように縫い続けることで、思いがけない表現が生まれるようになった。作品は透明のパウチに入れられている。
「障がい者が作ったものという色眼鏡を外すことができる。障がいではなく個性として見ることができるきっかけとなればうれしい」とも。
会場ではしょうぶ学園の音パフォーマンス集団「otto&orabu」のライブの上映も行う。
開催時間は平日=11時~18時、土曜・日曜・祝日=10時~19時。水曜定休。今月14日まで。