「おかやまJKnote(ジェイケイノート)」(岡山市北区奉還町3)が12月16日、オリジナルの制服を共同製作した。
同団体は、岡山県内の高校10校の生徒、約35人がメンバーで、学校ではできない課外活動をしている。高校生がやりたいことを社会のニーズと結びつけることで新たな価値創造をすることを目的としている。平成30年7月豪雨では、倉敷市真備町で取材し記事をまとめ、インターネットでは知りえない情報などを伝えるために、被災地に配る「MABI PAPER」を発行している。
制服の製作は、同団体の代表・高校3年生の光岡歩美さんが、アパレルメーカー「ストライプ・インターナショナル」(幸町)のウェブサイト内にある問い合わせフォームからメッセージを送ったことから始まった。同社社長・石川康晴さんの岡山に対する思いに感動したことや、メンバーの結束を強めるためにも制服を作りたい思いや、どうすれば作れるかを教えてほしいと書き込んだという。
9月3日、石川社長と面談することになり、「カンコー学生服」(駅元町)の協力により、岡山企業による制服制作が決定した。同団体の運営をする野村泰介さんは「『おかやまJKnote』は、ジャスト高校生の略。女子高生という意味ではなく、まさに高校時代だからこそ、大人でも子どもでもない感性を大切にしようという思いで名付けた。出身校の制服を着てテレビや新聞などのメディアに出る場合、学校の許可などが必要になることもある。高校生が自主的な活動に協力してくれる地元企業があることは非常にうれしい」と話す。
全国の20校以上の制服を参考に、石川社長にアドバイスをもらい、デザインを担当した若狭李紗さんを中心に4枚の絵を描いた。12月22日のイベントまでに製作が終わることや、新しく作る生地は使えないことなどの制約がある中、グレーのブレザー、ピンクの裏地、赤いチェックのスカートが完成した。
光岡さんは「朝起きて学校に行きたくなるワクワクする可愛い制服を作れた。そもそも制服って何だろうと考えることもできた。協力いただいた企業の人たちの誇りやプロ意識を垣間見ることができた」と振り返った。