和菓子でも洋菓子でもない「稀(まれ)菓子」を提供する「COUTURE FUKUIDO TOKYO(クチュール フクイドウ トウキョウ)」(岡山市北区問屋町)が問屋町テラスにオープンして3カ月が過ぎた。オープンは10月6日。
同店は1841(明治4)年に創業した福井堂(備前市)の新業態で、2020年に東京に出店するつもりで約3年前から準備を始めていた。和菓子でも洋菓子でもない「稀(まれ)菓子」を提供する。おしゃれに敏感な大人の女性をターゲットにした商品作り、「美術館のような」店舗作りを目指す。
色鮮やかな直方体に入ったフィナンシェ「綾(あや)」(各350円)は、「キャラメル&マカダミア」、「アマルフィレモン」「地中海オランジュ」など全16種。4個、9個、16個と贈答用にも色の組み合わせを楽しめるようになっている。同店・商品企画開発課長の藤原朋子さんは「黒(ザ・ショコラ)を入れると色のバランスが良くなる。季節によってバリエーションを変えていく」と話す。
しょうゆを楽しむまんじゅう「醤(ひしお)」(各250円)は、「焼きあごだし」「土佐醤油」、「もろみ」など全6種類。「もちもちとした食感の皮にしょうゆを混ぜ合わせていく。糖度としょうゆの塩分との調整が難しく、製造工場から何度も止められた。甘すぎない、しょっぱくない大人の味ができた」と話す。
このほか、「純米酒」「大吟醸」「Vino Rosso」の酒が入った栗きんとんシリーズ「吟(ぎん)」(各400円)、ココア入りの黒い皮に「和三盆」「ビタミンサラダ」「明太子」など8種のクリームが選べるワッフルシリーズ「雲」(各220円)、「Lemonade」「Cacao Almond」「The Kinako」)などバーに刺さった10種のスティックケーキシリーズ「楽」(各280円)、約20センチのクマのフィギュアケーキ「笑(えみ)」(2,800円)を用意している。
店内は、美術館をテーマにした内装で、選ぶ時間も楽しめる工夫がされている。飲食スペース「月待亭」では純米にごり酒やクラフトジン(以上500円)と栗きんとんのセット(800円~)を用意している。
「商品のクオリティーだけでなく、パッケージ、陳列、接客まで新しいものに敏感な人に届くように努めている。問屋町のとがり続けているエリアに負けないように磨きをかけていく」とも。
営業時間は10時~19時。