ふるさとおこし列車「SETOUCHI TRAIN」が3月13日、運行をスタートした。
当日は、同列車のデザインをしたテキスタイルデザイナーの鈴木マサルさん、岡山県観光連盟専務理事の田野宏さん、JR西日本岡山支社副支社長の小嶋裕之さん、岡山駅長の半田充彦さんが参加して、テープカットが行われた。
小嶋さんは「今年は『瀬戸内国際芸術祭2019』『岡山芸術交流2019』が開催される。ニューヨーク・タイムズ誌の『2019年訪れるべき場所52』の7位に、瀬戸内が日本で唯一選ばれ、ますます注目が集まっている」とあいさつした。
列車は、ブルーを基調に瀬戸内の島々と白い電車が描かれている。鈴木さんは、フィンランドの「マリメッコ」や「ムーミン」、「カンペール」や「Zoff」などのデザインを手掛けるほか、岡山駅構内の土産店舗で使われるショップ袋などもデザインしている。「地元の人は当たり前に思っている瀬戸内海の多島美を見て、なじみやすいナチュラルなデザインにしようと思った。日常にかわいいものやデザインされたものがあるだけで、心が躍る。特別列車ではなく、日常的に走る列車として楽しいデザインにしたかった」と話す。
115系電車の3両編成で、車内には瀬戸内エリアの「いいもの」や地域・観光の情報を広告スペースで発信する。
運行区間は、山陽線(姫路~岡山~三原)、伯備線(岡山~新見)、赤穂線(播州赤穂~岡山)、瀬戸大橋線(岡山~児島~琴平)、宇野みなと線(岡山~宇野)、福塩線(福山~府中)を予定している。3月16日以降の瀬戸大橋線は岡山~児島間に変更となる。運行期間は2022年3月ごろまでを予定。