![同級生の田中雄貴さんと三橋信樹さん](https://images.keizai.biz/okayama_keizai/headline/1559712232_photo.jpg)
刺しゅうオーダーアパレル「One Scene(ワンシーン)」(岡山市北区奉還町4)がオープンして2カ月がたった。
奉還町郵便局の向かいにある赤い鳥居が目印のゲストハウスとショップの複合施設「NAWATE」内の店舗として4月6日にオープン。高校の同級生だった田中雄貴さんと三橋信樹さんは、服が好きでよく一緒に何かやりたいと話をしていたという。お気に入りの服が破れてしまった時、刺しゅうを施したことでよみがえさせることができた経験から、刺しゅうのオーダー業を思い立った。
1枚からオーダーでき、約70種の糸を使いTシャツ、サコッシュ、キャップなど持ち込んだデザインと同店オリジナルのデザイン約30種から作ることができる。これまではウェブで注文の受付やイベント会場での出張刺しゅうをしてきたが、実店舗を持つことで「広い世代の人が来てくれるようになった」と話す。オリジナルのTシャツ(3,000円~)やパーカも販売している。
田中さんは「黒い着物にオリジナルデザインのカワセミの刺しゅうをさせてもらったり、約20人の子どもダンスチームのユニホームを作らせてもらったりした。子どもが描いた絵を刺しゅうにしたこともある。今後は帽子や靴などにも挑戦したい。1枚から作ることができ、料金も比較的安いので気楽に楽しんでほしい」と話す。
三橋さんは「近所のあばあちゃんが来てくれて孫に紹介してくれたり、隣のゲストハウス宿泊者の外国人や県外者が旅の思い出を刺しゅうにしたり、ここの場所だからこその出会いもある。刺しゅうの重みが、思いの強さと重なり、愛着となってくれるとうれしい」と話す。
営業時間は12時~20時。