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岡山の犬猫保護シェルターでネコ受け入れ開始へ 譲渡会の定期開催も

「ネコ部」部長の小川弘司さん

「ネコ部」部長の小川弘司さん

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 旧大和中学校(岡山県吉備中央町)の校舎を活用した犬猫保護シェルター「ティアハイム小学校」が7月中旬から、ネコの受け入れをスタートする。

教室を改装したネコの部屋

 吉備中央町南西部の大和支所隣にある、2014(平成26)年3月末に廃校となった校舎を使う同施設。敷地面積は約4000坪、鉄筋コンクリート3階建てで、敷地内には体育館とプールも現存している。

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 2013(平成25)年に改正された動物愛護法に伴い、動物の飼い主の責任強化を図ろうと、正当な理由のない受け入れを拒否する取り組みを行っている。2012(平成24)年の岡山県内のネコ処分数は1000頭を超えていたが、2018(平成30)年は19頭と減少している。

 同小学校では現在、2階の教室2部屋を「ネコ部屋」として改装している。教室内はスペースを半分に区切り、柱と梁(はり)をめぐらせ木製の箱を約10個設置。ネコが入れるスペースとしている。ネコが逃げ出さないよう中廊下も作った。1階は元保健室を活用し、ワクチン接種、レントゲン、避妊や去勢手術ができる医療設備を設置。週1回、獣医師が訪問する。

 1階・多目的ホールはミーティングや展示スペースとして活用する。今後は校庭をドッグラン、1階は犬専用フロアに変更する計画もあるという。音楽室や図書室の大きな部屋の活用も検討している。「ネコ部」部長の小川弘司さんは「廃校を使ったシェルターは全国初の試み。助かる命が増え、楽しい雰囲気の場所にしていきたい。動物愛護団体の多頭飼育などの軽減にもつながれば」と話す。

 同施設では現在、自治体からの引き取りを主としているが、今後はケースにより一般からの受け入れも検討している。毎月1回をめどに譲渡会も開く予定。トライアル期間を設け、動物も飼い主も共生できる環境を提供するほか、老猫の保護などの課題解決にも取り組む方針という。

 同施設では現在、改装資金支援をクラウドファンディングで呼び掛けている。7月19日まで。

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