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岡山フルーツの枝使った器展 捨てられていた枝に注目

「アートスペース油亀」のオーナー・柏戸喜貴さん

「アートスペース油亀」のオーナー・柏戸喜貴さん

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 特別企画展「果実の灰でうつわを作る」が現在、「アートスペース油亀」(岡山市北区出石町2)で開かれている。

「果実の灰でうつわを作る」展の作品と枝

 築140年の古民家をギャラリーとした同スペースでは、テーマに陶芸家の作品展示を多く開いている。陶芸品を作るのに必要な土と釉薬(ゆうやく)のうち、釉薬は主に銅や鉄など長石から作られるものと、木を焼いた灰から作られるものがあり、銅を含むものは緑色が出ることがあるように、リンゴの木の灰では黄色、ナシでは緑色が出ることがあるという。

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 同展では、2016(平成28)年7月の「桃ノ灰デ器ヲ作ル」の前から岡山市一宮で「清水白桃」を生産している農家や、全国10人以上の陶芸家の協力の下、研究してきた作品を展示・販売する。今回は、清水白桃に加え、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の枝も釉薬に使う。

 同ギャラリー・オーナーの柏戸喜貴さんが、フルーツを作る過程で枝を剪定(せんてい)して捨てていることを知り、研究を始めたという。「フルーツは、大地から吸い上げた養分をしっかりためたもの。桜が花より幹の皮などから色を取り染色するように、剪定される枝にも養分があり器にどのような影響を与えるのか楽しんでほしい」と話す。

 作品は皿、鉢、ぐい呑み。飯わん、花入れなど約500点以上。北海道の土を使った工藤和彦さん、馬渡新平さん、加地学さん、益子焼の寺村光輔さん、信楽焼の古谷浩一さん、大阪の土を使った八田亨さん、萩焼の土を使った三浦アリサさん、三浦圭司さん、唐津焼の梅田健太郎さんの9人が出展する。作品に使った枝は、Campanio(北区芳賀)、としもりファーム(赤磐市)、にご桃農園(北区今岡)、松井農園(倉敷市船穂町)が提供した。

 柏戸さんは「果実を作るときに捨てられていた木の枝を灰にして、器作りに使われる。出来上がった器は果実を載せるなどして使われる。このサイクルを『リハイクル』として今後も続けたい」とも。

 期間中は、同ギャラリー特製スパイスかき氷(750円~)も提供するほか、土曜・日曜は各農家から届いた桃やブドウ、松井農園で作ったオリジナルワインの販売も行う。

 開催時間は11時~19時。火曜定休。7月28日まで。

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