令和元年度岡山県災害救援専門ボランティア研修会「明日、災害が起きても現場で働けるための実践研修」が9月15日・16日、21日、岡山県南・県北で開かれる。主催は岡山県とNPO法人岡山NPOセンター。
被災地支援の現場では、ボランティア、ボランティアを束ねるボランティアリーダー、ボランティア活動の振り分けなどを調整するボランティアコーディネーターなど役割がある。今回はコーディネーターを育成する目的で研修を行う。基礎講座と発展講座があり、両方受講すると「岡山県災害救済専門ボランティア(災害ボランティアコーディネーター)」に登録することができる。現在の登録者は264人。県内で大規模災害が発生した場合に、登録したコーディネーターに先行して声掛けし、迅速で円滑な災害ボランティアの運営を行う。
基礎編では、倉敷市社会福祉協議会・まび復興支援ボランティアセンター主幹の日野林典人さんが「西日本豪雨におけるボランティアセンターの活動報告」と題して災害ボランティアの活動内容や注意点、実際にあった真備町でことを話す。発展編では、NPO法人岡山NPOセンターの永田愛さんが「サテライト運営」と題して、実際に困ったこと、知っておけばよかったことなども踏まえて話す。
両講義の後、ワークショップを行う。基礎編では、ニーズ表とボランティアの性別や年齢などの特性が書かれたカードを使って、支援する場所と人の配置を考える。発展編では、被災者から「依頼したもの以外は触ってほしくない」と言われた場合など、ケースによってどう対応するのかをグループで考える。
「状況把握ができる。自分のしたい支援ではなく、ニーズに応え解決策を考える。足りていないものを探し、自分一人でやらず協働できる力を養う」と岡山NPOセンターの妹尾香苗さん。「基礎の基礎から知ってもらえる講座。誰でも学べることができ、災害が起こった時にどうすればいいかを知っていること自体が防災にもなる。多くの人に参加してもらい、コーディネーターの多い街になってほしい」と呼び掛ける。
開催場所と時間は、15日=きらめきプラザ(岡山市北区南方2)で13時~15時、16日=ブランチ岡山北長瀬内ハッシュタグ(北長瀬表町2)で13時~16時、21日=津山圏域雇用労働センター(津山市)で10時~16時。参加無料。