「変わりジビエ鍋3種食べ比べの会」が12月13日、ハッシュタグ(岡山市北区北長瀬表町2)で開かれる。
主催の中川妙子さんは2016(平成28)年、備中ジビエ料理コンテストで「イノシシ肉のデミカツ丼」で優勝し、「ジビエクイーン」と呼ばれている。新見市哲西長の猟師さんが捕る臭みのないイノシシ肉に感銘を受け、これまでおいしくないと思っていた人に食べてもらうために、出張料理人として飲食店での提供や料理教室などを東京・岡山で開いている。
当日は吉備中央町で捕れたイノシシ、備前市で捕れたシカ、岡山市一宮や足守で捕れたアナグマを鍋の具材とする。1つの鍋を4~5人で囲み、3種の鍋を順番に味わう。カレーしょうゆのイノシシ鍋には岡山パクチーを使う。すき焼き風のシカ鍋、脂身の多いアナグマはホルモンのような食感が楽しめる辛々鍋を用意する。香りはマツタケ、食感はシイタケに似ているといわれる「松きのこ」など、できるだけ岡山県産の野菜を使って作るという。
中川さんは「駆除のために捕獲されるイノシシやシカのほとんどは捨てられる。食べることを前提に捕られてさばかれたものはおいしく、安全に食べることができる。低カロリー、高タンパクといわれるジビエのおいしさをこれまで知らなかった人にも味わってほしい」と話す。
「アナグマは近年捕られるようになったが、まだ数は少ない。昔、たぬき汁と言われたものはほとんどがアナグマだったと聞いた。東京へ行くと高級食材として扱われることもある。楽しいとおいしいを届けることが私の幸せ」とも。
ドリンクの持ち込みは自由。ジビエ料理ではワインを選ぶ人も多いが、日本酒やクラフトビールなども合うという。
開催時間は18時30分~20時30分。参加費は4,000円(税別)。