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岡山県立美術館で「チェコ・日本の芸術交流」展 ミュシャ作品など479点

来場を呼び掛ける岡山県立美術館学芸員の石田すみれさん

来場を呼び掛ける岡山県立美術館学芸員の石田すみれさん

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 「ミュシャと日本、日本とオルリク」展が現在、岡山県立美術館(岡山市北区天神町)で開かれている。

 今年で100周年を迎える「日本とチェコの交流」を記念した特別展として、千葉市美術館、和歌山県立近代美術館に続き、岡山で開催する同展。全479点の作品を前半・後半に分け、数十点を入れ替える。版画作品は傷みやすいことから、展示の入れ替えや照明を弱くするなどの配慮を行う。

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 1890年から1900年にかけてフランス・パリを中心に流行した「アールヌーボー」は、日本から渡った、浮世絵、酒井抱一らの琳派作品、着物を染めるための型紙などの影響を受け、「ジャポニズム」も同時に広まった。同展ではこの時代に日本から渡った作品を序章として展示する。

 第1章は、ミュシャの出世作となった「ジスモンダ」や「椿姫」のポスターをはじめ、葛飾北斎の「冨獄三十六景」に描かれた波の様子をモチーフにしたポスターなど、チェコのジャポニズム作品を展示する。

 第2章は、雑誌「明星」や、藤島武二が描いた与謝野晶子の歌集「みだれ髪」の装丁など、星や花、うっとりした表情を浮かべる女性など、ミュシャの影響を受けた作品を展示する。

 第3章は、チェコから日本に渡った1年間で制作したオルリクの作品も展示。オルリクは、本の見返し部分に貼り、持ち主を表した「蔵書票」を日本に伝えたといわれている。このほか、岡山出身で日本書票協会創設者の志茂太郎の蔵書票を、岡山会場限定の関連ミニコーナーで展示する。

 同館学芸員の石田すみれさんによると、日本の版画は複製するための手法として技術者が分業をしていたが、オルリク以降、表現手法として版画を選ぶようになったという。技術者から作家となった織田一磨の代表作「東京風景」「大阪風景」の展示も行う。

 第4章は、日本から帰国したオルリクの作品と、オルリクから影響を受けた作家たちの作品を展示する。

 石田さんは「初めてミュシャの絵と出合ったのは10歳の時。紅茶の缶のパッケージだった。ミュシャの『ジスモンダ』は等身大の女性が描かれており迫力がある。蔵書票は手のひらサイズの細やかさがある。美術館でしか味わえない大きさも楽しんでもらいたい」と話す。

 1月11日は14時から、同館2階ホールでサクソフォンアンサンブル「MiDoRi」によるサックス四重奏の演奏会を開く。演目は、スメタナやドヴォルザークなどチェコ出身の音楽家の楽曲、日本古謡の「さくらさくら」などを予定している。鑑賞無料。

 1月26日は、チェコのガラスビーズを使った小物作りワークショップ(10時~、14時~)を開催する。参加費は300円。同日は、事前申し込みすれば、託児サービスも準備している。

 開催時間は9時~17時。月曜休館。入館料は一般=1,200円、65歳以上=1,000円、高校・大学生=800円、中学生以下無料。2月11日まで。