FM岡山が4月1日、スマホやパソコンでラジオが聴けるサービス「radiko(ラジコ)」での配信を始めた。
FM岡山を運営する岡山エフエム放送(岡山市北区中山下1)は、1999(平成11)年4月1日に開局、昨年20周年を迎えた。全国38局から成る「ジャパンエフエムネットワーク」にも加盟し、76.8メガヘルツで放送している。朝の「Fresh Morning OKAYAMA」や夕方の「TWILIGHT PAVEMENT」など約20%を自社制作し番組を放送している。
ラジコは2010(平成22)年に始まったサービスで、現在、民放ラジオ99局を聴くことができる。当時は、ラジオの電波が届きにくいエリアにもインターネットを使って放送を聴くことができるサービスとしてスタートした。
同サービスは、過去1週間の番組を聞くことができるタイムフリー機能、番組をLINE(ライン)、フェイスブック、ツイッターなどのSNSでシェアできるシェア機能がある。現在地の都道府県内のラジオは無料で聞けるほか、有料会員「ラジコプレミアム会員」(月額350円)になれば全国の登録ラジオ局の番組を聴くことができる。
同社ディレクターの入野真由美さんは「すでに県外のリスナーからのメールやリクエストが多く届いている。ラジコでシェアしやすいツイッターの活用と、今月からスタートしたユーチューブで発信に力を入れる。全国で聴けるようになったことで、よりFM岡山らしいコンテンツ作りと岡山だからできることを考えていきたい」と話す。
4月1日から番組「トワイライト・ペイブメント」(月曜~木曜)をリニューアル。DJの藤岡明美さんが手作りしたルーレットを使い、エリアを限定してリクエストを募集する「リクルーレット」をスタートした。ルーレットは、岡山地域、倉敷地域、津山地域など9エリアに分け、ツイッター使ってルーレット結果を公表する。
番組「牛嶋俊明ドリームファクトリー」(金曜)のDJ牛嶋俊明さんは「ラジオはリスナーと寄り添うメディア。これからはみんなを引っ張るラジオの要素も必要。ライブ感やゲストとの楽しいトークを大切にしたい。これまでも話しやすい空気を作るため、リスナーには見えないがピンク色の服を着て話すこともある」と話す。
入野さんは「新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため自宅にいる方も多いはず。ライブやイベントが中止になったアーティストも多く、スタジオライブを行ってくれるアーティストもいる。音楽の力を信じて、またアーティストの力を信じて放送を続けていく」とも。