プレスリリース

【実施レポート】全国約800の無歯科地区を救う 「移動する歯科医療×医療ツーリズム」の実証実験を開催

リリース発行企業:オーガイホールディングス株式会社

情報提供:

 デジタルデンチャーと医療MaaSで次世代の歯科体験を実現し、「加速する歯科、広がる未来」を掲げるオーガイホールディングス株式会社(本社:大阪府堺市堺区、代表取締役:野田 真一・長縄 拓哉、以下オーガイ)は、2026年2月7日(土)から8日(日)まで岡山県津山市阿波(旧 阿波村)にて、医療MaaS車両「O-Gai」による無歯科地域での歯科医療実証実験を実施しました。本取り組みは、医療アクセス課題の解決と医療ツーリズムを融合させた、日本初の包括的な地域医療モデルの実証となります。



実施の背景と目的:無歯科地区の課題解決に向けて
 現在、日本には約800の無歯科地区が存在し、地域住民が日常的に歯科医療へアクセスできない状況が続いています。こうした地域では、う蝕や歯周病、義歯不適合などの未治療状態が長期化し、咀嚼機能や口腔衛生状態の低下を通じて、低栄養、フレイル、誤嚥性肺炎、さらには死亡リスクの上昇といった全身健康への影響が指摘されています。
 特に市町村合併を経た地域では、統計上は「市内に歯科医療機関が存在する」とされながらも、実際には山間部や離島などで通院が困難な地域が点在しており、医療アクセスの空白地帯、いわば「見えない医療過疎」が生じています。
 本プロジェクトは、「患者が医療機関へ行く」から「医療機関が患者のもとへ行く」というパラダイムシフトを掲げ、高度なデジタル技術と観光を融合させた新しいヘルスツーリズムの可能性を検証することを目的としています。

実施概要
日時:2026年2月7日(土)、8日(日)
場所:宿泊・装着拠点/クラフトホテルあば村(岡山県津山市阿波1200) 温泉/あば温泉
実施内容
 ・医療MaaS車両「O-Gai」による移動型歯科検診
 ・口腔内スキャン・既存義歯スキャン
 ・試適義歯の3D造形→装着・咬合調整
 ・温泉体験と夕食(津山牛干し肉での咀嚼チャレンジ)
 ・阿波村在住者への入れ歯成形 他
体験者:BOCプロバイダー 向後氏の母親
   (岡山県南在住/娘から母へのギフト医療ツーリズムとして実施)

当日の様子
 2日間の実証実験では、医療MaaS車両「O-Gai」を活用し、医療と観光を融合させた画期的な取り組みを実施しました。本実証実験の中心は、娘から母へ贈る「噛める旅行」ギフトという、これまでにない医療ツーリズムの形です。

■DAY1(2月7日):診断から義歯製作、そして温泉体験まで
 体験者はホテルにチェックイン後、医療MaaS車両「O-Gai」に乗車。歯科健診では、一般的な口腔内の状態確認に加え、誤嚥性肺炎予防の観点から口腔ケアの重要性について丁寧な説明が行われました。続いて、最新のデジタル技術を用いた口腔内スキャン・既存義歯スキャンを実施。従来の型取りでは患者さんに負担がかかる上、精度にもばらつきがありましたが、デジタルスキャンにより、わずか数分で高精度なデータを取得。このデータをもとに、咀嚼課題を客観的に測定し、最適な義歯設計を行います。



 検診後、あば温泉でリラックスタイム。医療行為だけでなく、QOL(生活の質)向上を目的とした温泉体験を通じて、心身ともにリフレッシュしていただきました。このように医療と観光を組み合わせることで、「治療」ではなく「ギフト体験」として楽しんでいただける点が、本プロジェクトの大きな特徴です。
 温泉体験の間、O-Gai車両内では3Dプリンターによる試適義歯の製作が進行。従来であれば1カ月以上かかる工程を、デジタル技術の活用により時間短縮し、受診から数時間後には試適義歯の装着と咬合調整を実施。細かな調整を行い、体験者の口に最適な状態に仕上げていきました。

 夕食では、地元名産の津山牛干し肉を使って咀嚼チャレンジ。津山牛干し肉は非常に弾力があり、しっかりとした咀嚼力が必要な食材です。新しい義歯で「噛める喜び」を実感しながら、家族との会話も弾み、食事の時間が家族の絆を深める特別な機会となりました。体験者からは「かたいものをこんなに美味しく食べられたのは久しぶりで本当にうれしい」「娘とのゆったりした時間も良い思い出になった」といった喜びの声が聞かれました。




■DAY2(2月8日):効果測定と多角的評価
 翌朝、装着後の痛み、違和感、咀嚼状態を詳細に確認。前日の夕食や朝食を通じて、実際の食事シーンでどの程度快適に使用できたかをヒアリングしました。続いて、食形態評価として咀嚼能力の客観的測定を実施。「噛める」という主観的な感覚だけでなく、実際にどれだけ咀嚼能力が向上したかを明確に示します。

 BOCプロバイダーで看護師の向後氏(体験者の娘)からは、デジタル義歯の精度、装着感、咀嚼機能の改善度について、専門医療者ならではの評価を得ることができました。また、クラフトホテルあば村または津山市阿波の地域関係者からは、無医村における医療MaaSの意義、ふるさと納税モデルへの期待、地域活性化と医療の連携について貴重なご意見をいただきました。過疎地域における新しい医療提供モデルとして、医療・家族・地域という3つの視点から、本プロジェクトの意義と今後の可能性について議論を深めました。

地域住民への医療提供も実現
 今回の実証実験では、「娘から母へのギフトデンチャー」に加えて、津山市在住で入れ歯が合わずに困っていた地域住民の方にも義歯の成形を実施しました。遠方の歯科医院への通院が困難だったこの方は、O-Gai車両が地域に来たことで、最新のデジタル技術による義歯製作を受けることができました。「こんな近くで、しかもこんなに短時間で入れ歯を作ってもらえるなんて」と喜びの声をいただき、医療MaaSが観光ツーリズムだけでなく、無歯科地区の周辺住民への実質的な医療アクセス改善にも貢献できることが実証されました。






実証実験の効果
二つのモデルを同時実証
 医療MaaS車両「O-Gai」による新しい歯科医療の提供モデルを実証できました。また、娘から母へ贈る「噛める旅行」ギフトという形で医療と観光を組み合わせた新しいヘルスツーリズムモデルも提示。一台の車両で、観光客への特別なサービスと地域住民への継続的な医療提供の両立が可能であることを明らかにしました。

多角的評価の3つの視点
 本実証実験では、(1)医学的評価:専門家による咀嚼能力測定とデジタル義歯の評価、(2)家族的評価:母親への贈り物としての心理的効果、(3)地域経済的評価:ふるさと納税モデルへの期待と地域活性化、という3つの視点から包括的に検証しました。医療MaaS車両「O-Gai」が社会にもたらす包括的価値を、複数の視点から検証できた意義深い取り組みとなりました。

コメント
オーガイホールディングス株式会社 代表取締役社長 野田 真一
今回の実証実験を通じて、医療MaaS「O-Gai」が単なる移動手段ではなく、人々の「生きる喜び」を運ぶプラットフォームであることを確信しました。特に、娘さんからお母様への「噛める旅行」というギフトが、ご家族の絆を深める瞬間に立ち会えたことは大きな喜びです。全国に約800ある無歯科地区の課題に対し、私たちはテクノロジーで「医療が患者のもとへ行く」という新しい当たり前を創り、地域活性化とQOL向上に貢献し続けます。





日本遠隔医療学会 歯科遠隔医療分科会長 長縄 拓哉
デジタルスキャンと3Dプリンティング技術の融合により、従来は1ヶ月以上要した義歯製作を、旅先でのわずか数時間という短期間で実現できました。これは歯科医療におけるパラダイムシフトです。単に歯を補うだけでなく、誤嚥性肺炎の予防や、しっかり噛んで食べるという生命活動の根幹を支えることで、高齢者の健康寿命を延ばす一助となれば幸いです。今後も遠隔医療と移動型診療の可能性を追求していきます。





BOCプロバイダー 向後氏(体験者の娘)
母が年を重ねるにつれ、入れ歯が合わずに食べる量が目に見えて減り、会話も少なくなっていく姿を見るのが辛く、これが「最後の望み」という思いでお願いしました。最先端のテクノロジーを目の当たりにして半信半疑な部分もありましたが、数時間後には新しい入れ歯で地元の硬い干し肉を美味しそうに頬張る母を見て、感動で胸がいっぱいになりました。医療と観光を組み合わせたこのギフトは、最高の親孝行になりました。





体験者
これまでは、食べ物を半分飲み込むようにして食べていました。入れ歯が合わなくなってからは、人生もここまでかなと気持ちも後ろ向きになっていたんです。でも、この「O-Gai」で作ってもらった入れ歯は、つけた瞬間にぴったりした感覚があって本当に驚きました。 夕食にいただいたお肉も、噛むことで一段と美味しくなり、久しぶりに「食べる喜び」を思い出しました。喋る時の顔も良くなったと言われ、これからの食生活が楽しみで仕方がありません。老化だからと諦めず、不自由を感じている多くの方にぜひ勧めたいです。本当に、本当にありがとうございました。






会社概要
企業名:オーガイホールディングス株式会社(O-Gai Holdings Inc.)
設立日:2025年5月19日
本社所在地:大阪府堺市堺区大町西3丁3-15
代表:野田 真一、長縄 拓哉
WEBサイト:URL(https://o-gai.co.jp/)




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