プレスリリース

スペースシードホールディングス、酒粕を原料としたグラファイトを試作

リリース発行企業:スペースシードホールディングス株式会社

情報提供:




スペースシードホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:鈴木健吾、以下「当社」)は、岡山理科大学と進める「次世代SPS(Spark Plasma Sintering)装置」の開発に向けた基礎的検証の一環として、酒粕を試験材料に用いたグラファイトの試作を実施したことをお知らせいたします。
※参考:岡山理科大学と次世代SPS装置の研究開発に着手したことに関するプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000140650.html

当社は、「新しい素材作成技術」の確立を目指して、岡山理科大学 森嘉久教授との協力体制を構築し、従来型SPS装置の性能限界を超える、10GPa級の加圧・精密加熱制御を可能とする次世代SPS装置の研究開発を進めています。

次世代SPS装置の開発に先立ち、まず現状のSPS装置を用いた試験として、微生物由来資源の一つである「酒粕」を試験材料に採用。酒粕を炭素資源として焼結することで、一定の硬さを有する焼結体としてグラファイトを得ることができ、その導電性も確認しました。

試作に用いた津南醸造の酒粕

今回の試作を行った岡山理科大学のSPS装置

酒粕由来焼結体の導電性を確かめる様子

この研究は、地球上だけでなく将来的な宇宙空間における「限られた微生物由来資源からの高度な素材変換技術」の確立に寄与する技術開発として進めています。宇宙環境においても、資源循環型社会を実現するためには、限られたバイオマス資源から高機能素材を現地生産する技術の確立が不可欠と考えています。

次世代SPS装置が完成すれば、従来装置では実現できなかった超高圧・高温環境下での焼結が可能となり、酒粕由来グラファイトに加え、酒粕由来ダイヤモンドといった高付加価値素材の創製にも挑戦が可能となる見通しです。

当社は今後も、岡山理科大学をはじめとする研究機関・企業との連携を強化し、産業と最先端素材科学を融合させた研究開発を推進します。これらの取り組みを通じ、地球規模での循環型ものづくりの革新と、2040年代の人類の宇宙定住に必要な基盤技術の確立に貢献してまいります。

スペースシードホールディングス株式会社について
スペースシードホールディングス株式会社は、「SFをノンフィクションにする」をミッションとして、投資活動、研究活動ならびに事業創出を行う宇宙系ディープテックベンチャービルダーです。発酵とロンジェビティー技術の社会実装を支援する「Fermentation and Longevity Fund」プログラムの運用などを軸に、社会課題を解決する事業の創出に取り組んでいます。2040年までに各種ステークホルダーとともに、人類が宇宙空間で居住するのに必要な技術を揃えることを目指しています。
https://ss-hd.co.jp

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース