岡山の東古松にパン屋「ブーランジェリー カネコ」(岡山市北区東古松3、TEL 086-222-3908)がオープンして3カ月が過ぎた。
売り場面積は約1坪半。「自分たちのペースで目の届く範囲で商売をしたい」と、店主・金子泰治さんが妻と2人で切り盛りする。金子さんは大手パン店などで14年修業した後、「悔いの無い人生を送りたい、自分がどのくらい通用するのか試したい」と出店。「通りから奥まった場所にあるので本当に客が来るのか不安だった。流れが全く読めないが、コンスタントに来ていただいている」という。
10種類の生地を使い分けているというパンは菓子パン、総菜パン、食パンなど最大50種類そろえる。「バタール」(230円)、「バゲッド」(250円)など一般的なものを一通り網羅するほか、「クルミとキャベツのフランスパン」(150円)や、日によっては無いことから名付けた「まぼろしのメロンパン」(120円)など、オリジナルも数種類用意。
4月の増税後も「地域のお客さんのために頑張りたい」と値上げはせず、価格は据え置きにしている。泰治さんは「理想と現実は違うが、自分の思っていたことが形になるのは素晴らしく、やりがいがある。客の笑顔、おいしいという一言が生きがい。1個1個真心込めて作っている。ぜひ買いに来てもらえれば」と笑顔で話す。今後は手軽なスナックやおつまみにもなる「ミニもちパン」を、毎日バリエーション変えて販売する予定だという。
営業時間は8時~18時(売り切れ次第終了)。月曜定休。