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岡山のイタリアン「ristrante Terada」が移転-対面形式で「おもてなし」を

オーナーシェフの寺田真紀夫さん(38)

オーナーシェフの寺田真紀夫さん(38)

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 岡山のイタリアン「ristrante Terada(リストランテ テラダ)」(岡山市北区蕃山町2、TEL 086-225-8480)が3月8日に移転オープンして1カ月が過ぎた。

カウンター席

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 オーナーシェフの寺田真紀夫さん(38)は「移転はこれで3回目。お客の呼吸に合わせ『おもてなし』全てに責任を持ちたい」と前店のテーブル席からカウンター5席の対面形式に変え、客の目の前で調理する。日本の中の岡山という場所に「レストランがある意味」を思索し、和のしつらえや大工の手仕事も伝えたいと、カウンターにはケヤキの一枚板を使ったという。店舗面積は約20坪。ほかに個室8席も用意する。

 「食材選びから料理は始まる」と考え、「要望が伝わり、普通には流通しない物も手に入るから」と、魚は浅口市寄島町の漁師に自ら会いに行き買い付け、野菜は同市御津産の岡山有機認定野菜や、新庄村の源流農産物などを使っているという。「岡山の料理人なので岡山産を使うのは自然なこと」と語る。

 メニューは魚料理をメーンにデザートを含む5品程度の「昼のコース」(5,000円)と、肉料理をメーンにデザートを含む8品程度の「夜のコース」(1万円)のみ。メニュー構成はその日に入った品で、朝食材を見てから決めるという。「シンプルで自然との調和を大切にしている。ほかの素材の繊細さや勢いを引き出したいので、イタリアンだがニンニクは一切使わない。能書きを語るよりもゆっくり会話を楽しむような店に。料理はそのためのBGM。わざわざそこに行く価値のある店を心掛けている」と話す。

 寺田さんはこれまで県内の生産者と共同で商品企画・開発や、昨年秋に東京で行われた「瀬戸内プロジェクト」の食事会では岡山代表シェフを務めるなど岡山の魅力をPRする活動にも参加している。「地方の料理人として何ができるのか追求していきたい。生産の現場を目の当たりにする機会も多く、食を通じて地域活性のために根っこの部分から関わりたい」と熱く語る。

 営業時間は12時~13時30分(ラストオーダー)、18時~21時(ラストオーダー)。 完全予約制。日曜・祝日の月曜定休。

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