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宮下酒造が缶ビール「独歩」発売 ジョッキ握る桃太郎と鬼神温羅あしらう

宮下酒造の田中沙織さん

宮下酒造の田中沙織さん

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 桃太郎と鬼が描かれた2種の缶ビール「独歩(どっぽ)」を6月1日、宮下酒造(岡山市中区西川原)が発売する。

宮下酒造の缶ビール「独歩」ゴールデンラガー桃太郎編1

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 宮下酒造は1915(大正4)年、岡山県玉野市で清酒の醸造を始めた。1967(昭和42)年に現在地に蔵を移転し、日本酒、焼酎、ビール・発泡酒、ウイスキー、ジン、ウオッカ、リキュールなど製造・販売するほか、2017(平成29)年にショップとレストランを併設した「独歩館」をオープンした。

 ビール事業は1995(平成7)年、全国で9番目となるマイクロブルワリーとして地ビール「独歩」を製造し始めた。これまで8種のビールと6種の発泡酒、うなぎやカキ、肉に合うビールなども販売してきた。これまでは、ピルスナータイプのビール250ミリリットル缶の販売を除いて、全て瓶で販売してきた。

 今回販売するビール「独歩」は、「ゴールデンラガー・桃太郎編」と「ホワイトエール・鬼神温羅(うら)編」の2種。1時間に1000本詰めることができるアメリカ製の缶詰機と大型冷蔵庫を新たに導入し、年間12万本の販売を目指す。瓶から缶にすることで、賞味期限はこれまでの2倍の6カ月となること、軽量化、常温での発送が可能なことから、今後は全国のスーパー・コンビニなどの展開も視野に入れる。これまで同様、駅、空港、倉敷美観地区などの観光地での土産としての販売、アメリカ・台湾など海外への輸出量の拡大も狙う。

 ゴールデンラガーは、ドイツ産の麦芽と吟醸酒と同じ精米歩合60%の酒米「雄町」を副原料としたビール。パッケージには、ビールジョッキをもった桃太郎とイヌ・サル・キジ、金烏(う)城、雄町米を描く。ホワイトエールは、ドイツ産の大麦麦芽と小麦麦芽を配合したビール。パッケージには、赤鬼・青鬼のほか、蒜山(ひるぜん)高原、倉敷美観地区を描いている。

 パッケージデザインは、昨年デザイナーとして入社した田中沙織さんが手がけた。田中さんは「2本の缶を並べると、桃太郎と鬼が乾杯しているように見えるなど、多くのアイデアを社内でにぎやかに楽しく話し合い作った。ジョッキを握る桃太郎や鬼の笑顔から楽しさやおいしさが伝わるパッケージにしたかった。ラベルは缶に印刷ではなく、シールで貼ることで手作り感も感じてもらえれば」と話す。

 価格は450円。今後は、6種類くらいまでラインアップを増やす予定。

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