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岡山で起業家育成講座「モモクエ」 受講生30人のうち3人が会社設立

受講生の米﨑香奈さん

受講生の米﨑香奈さん

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 起業家を育成する連続講座「ももスタイノベーターズQuest(クエスト)」シーズン4の成果発表会が2月25日、ももスタ(岡山市北区駅前町1)で開かれた。

「ももスタイノベーターズQuest(クエスト)」講師の金丸裕佑さん

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 同講座は、約2カ月のオンライン講座を通して起業のステップを具体的に学び実践するもの。昨年5月に1期目を開講し、今回が4期目となる。これまでに主婦や学生、会社員、個人事業主など約30人が参加。そのうち3人が新規事業を立ち上げ会社を設立したほか、4人が準備中だという。講師は、ミクシィの事業開発部部長やディー・エヌ・エーの事業企画などを担当してきた、ビジネスエンターテインメントの金丸裕佑社長が務める。

 今期は、これまでの全期の受講者を対象に実施し、14人が受講。1月からオンラインで毎週講座を開き、財務会計、事業成長のシミュレーション・事業戦略・事業設計・プレゼンなどについて学んだ。

 発表会当日は4チームに分かれて、岡山の新しい土産や観光スポット、イベントなどをテーマにした事業プランをプレゼンテーション。金丸さんと当日ゲストの岡山城館長でおかやま観光コンベンション協会の稲本貴男さんが質問・講評を行った。

 事業プランは、岡山が本格栽培した国内初の場所といわれているハッカを使ったハッカタブレット、都市部の小中学生を対象にした農業体験と環境学習をセットにした観光プラン、発達障害児のための観光体験イベントなどがあった。プレゼンでは、サービスを届けたい客層を詳細にまとめた「ペルソナ」や競合商品、売り上げ目標、顧客がサービスを買うまでの導線設計なども提案した。

 2期と4期に受講した米﨑香奈さんは「起業は特別な人がやるものだと考えていたが、ビジネスの作り方を論理的に学ぶことで、誰でもできると考えられるようになった」と話す。

 金丸さんは「起業はハイリスクハイリターンなイメージを持たれることが多い。自分の思いを言語化し、事業プランに根拠を持てるようになれば安心して進められることを伝えてきた。今後もやりたいことを実現しながら新しい価値を生み出す起業家を応援していきたい」とも。

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