
切り絵アーティスト「Hachi(ハチ)」さんの個展「Spring comes」が3月20日、Gallery108(岡山市北区南中央町)で始まる。
ハチさんは2012(平成24)年に子ども向けの絵画教室を始めると同時に、切り絵アーティストとして活動を始めた。小学生の時から絵を描くのが好きだったが、やりたいことが見つからずにいた。最もやりたくないと思っていた営業職に挑戦し、その頃から絵を描くことが癒やしになると改めて気付き、一念発起して絵画教室をスタートさせる。
切り絵アーティストを選んだのは、大学生の頃、ジョン・レノンを好きだった恋人に切り絵で作ったジョン・レノンを贈り喜んでくれたことがきっかけだという。初めは、映画俳優やアーティストなど有名人の切り絵を作り、結婚記念の夫婦、ペットなどの切り絵を注文制作するようになる。
岡山の個展は今回が初めて。当日は2016(平成28)年にロンドンの日本人絵画展で展示した作品やレオナルド・ダ・ビンチが晩年住んでいたフランスのクロ・リュセ城で2017(平成29)年に展示した作品、写真を元にした切り絵作品など約30点を展示。
初日の20日は、倉敷市在住の「Pianist Yuri(ピアニスト・ユリ)」さんとのアートパフォーマンスを行う。これまでギターやジャズバイオリンなど40回近くのライブ切り絵を開催。黒・ピンク・黄色など5色の画用紙を重ね、カッターナイフで切り込んでいく。刃の力加減で深さが変わり、色合いが変化する。テーマは「春」。雪の降る寒い冬から暖かい春に変わっていく様子を表現するという。ライブは約40分。アートパフォーマンスは11時から。入場料は1,500円(学生500円)。
ハチさんは「私は切り絵で絵を描く。少しずつ出来上がっていく絵をリアルタイムに楽しんでほしい。アーティストになることで、多くの人と出会い、多くの挑戦をさせてもらえた。今後も、行動すれば世界が変わっていくことを、自分自身の活動を通して伝えていきたい」と話す。
開館時間は12時~18時。今月23日まで。無料。