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岡山盲学校でダーツの授業 ルールは同じ、視覚障害者30人がプレー

ダーツライブの長嶋宣幸さんと岡山県立岡山盲学校・教頭の綾部盟子さん

ダーツライブの長嶋宣幸さんと岡山県立岡山盲学校・教頭の綾部盟子さん

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 岡山県立岡山盲学校(岡山市中区原尾島4)で6月5日、視覚障害のある児童・生徒などにダーツの授業が行われた。

岡山県立岡山盲学校でダーツをする様子1

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 主催はダーツマシンの販売やダーツイベントを開催する「ダーツライブ」(東京都品川区)。同社は2023年、設立20周年を記念して、ダーツマシン2台を搭載した「ダーツライブカー」を製作。約1年、同車で全国12カ所を回り、1万人にダーツを体験してもらうイベントを開いた。

 昨年3月に東京都内の公立中学校で開催したイベントに参加した全盲のシンガー・ソングライター、栗山龍太さんの姿を見た同校の職員がダーツライブに問い合わせをした。同社が盲学校で開くイベントは全国で初めて。

 当日は、ダーツライブカーが同校に乗り入れ、体育の授業として行った。授業は小学部・中学部・高等部の弱視・全盲の児童・生徒、知的障害を併せ持つ全盲の生徒、弱視・全盲の成人グループの3つに分け、約30人がダーツを体験。始めにダーツライブの長嶋宣幸さんがルールの説明や投げ方などレクチャーした。ダーツの的まで歩いて行き、触るなどして距離や高さを把握し、何度も投げるうちに的に刺さるようになる児童・生徒もいた。

 長嶋さんは「ルールは通常と同じ。障害者も健常者も一緒に楽しめるインクルーシブスポーツとして知ってほしい。初めてダーツをする人もいたが、真ん中(ブル)に入れる人もいた。真ん中に近いほど高得点で、高い音が鳴る度に盛り上がった」と話す。

 綾部盟子教頭は「視覚障害者は外出するのがおっくうになることが多い。障害のあるなしに関わらずプレーできるダーツは、障害者にとっても生涯スポーツとなり得る。外の世界との接点となることを期待する。機材があれば部活動として幅を広げていきたい」と話す。

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