
岡山県の事業「子育て家庭留学プログラム」現在、参加者・受け入れ家族を募集している。
同プログラムは、NPO法人「manma(マンマ)」(東京都豊島区)が行う事業「家族留学」を昨年から事業化したもの。大学生や若手社会人を対象に、主に未就学児の子育てする家庭で、仕事、結婚、子育てなどのライフイベントのリアルについて学ぶ体験型プログラム。昨年は27組35人が参加した。
同NPOは2014(平成26)年に任意団体としてスタート。2017(平成29)年から岡山大学の通年の授業として連携。現在は岡山県立大学とも連携している。これまで、全国で約1000人が参加。家族留学のほか、大学の授業に子育て中の人を招き「ライフデザイン支援」を行う。
岡山県内では約50家族が参加登録しており、本年度も随時、マッチングを終えた参加者が家族を訪れている。同NPO代表の越智未空さんは「子どもに触れる機会が少なく、インターネットからのネガティブな情報ばかりを見てしまい、結婚や子育て、仕事の両立などに不安を感じ、自信が持てない若い世代もいる。決して、家庭を持つことを推奨しているわけではなく、あまり聞くことのできないリアルな話を実際に子育て中の人から聞くことで、ライフデザインするときの参考にしてほしい」と話す。
7月18日に行われた「担い手育成説明会」では8組の団体が参加。主に大学生や若手社会人の参加を募り、事業を岡山県内で運営する地域コーディネーター向けに説明を行った。今後、岡山県は、約70校ある県内の大学・専門学校との連携を行う予定。
越智さんは「2020年ごろから男性の参加者が半数となった。岡山では受け入れ家族は多く、若い世代を主に募集している。体験を通して、自分のライフデザインを自分らしく選択できるようにしてほしい」と呼びかける。
オンライン面談などを行い、参加者と子育て家庭をマッチングし、本年度は約50家族の留学プログラムを予定している。