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岡山出身の安藤美亜さん、初監督作品「Korakuen」試写会であいさつ

映画監督・安藤美亜さんとダニー役の地曵豪さん

映画監督・安藤美亜さんとダニー役の地曵豪さん

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 岡山県出身の安藤美亜さんが監督を務めた映画「Kourakuen」の岡山試写会が9月9日、天神山文化プラザ(岡山市北区天神町)で開かれた。

映画「Korakuen」試写会の舞台あいさつ1

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 同作品は、2006(平成18)年から米ロサンゼルスに住み、俳優やプロデューサー、脚本家をする安藤さんが手がける初監督作品。脚本家でプロデューサーのアーロン・ウルフォークさんの脚本を元に、日米のスタッフで昨年10月28日から約1週間で撮影した。

 ストーリーは、自閉症スペクトラム症(ASD)の日系アメリカ人男性のダニーが妻・京香を亡くし、京香の故郷・岡山を訪れることになる。バックパッカーとして登場する安藤さん演じる佳子の出会い、岡山での思い出の地を巡っていくうちに、ダニーの悲しみに向き合うようになる。

 配役は、ダニー役にシンガポールやニューヨークで育った地曵豪さん、京香役に元CBCアナウンサーでハリウッド俳優の青池奈津子さん、バスガイドのニーナ役に岡山出身のカナダでも俳優業を行う三宅エリナさん。そのほか、八木景子さん、木原真理子さん、額田信一さん、大岩主弥さんなど岡山の俳優も出演した。

 撮影地は、岡山後楽園、岡山市民病院、水島臨海鉄道、旧中山家住宅、大衆酒場「魚炉八」、ビジネスホテルウェルなど。

 当日は安藤監督が舞台あいさつを行い、上映後には、地曵豪さん、木原真理子さんも登壇し、会場からの質問に答える場面もあった。

 安藤さんは「20分の短編の予定だったが、印象的なシーンがたくさん撮れたため、中編45分にする案もあったが、結果35分とした。撮影最終日、後楽園での撮影は豪雨に見舞われ、一度はホテル待機となった。そうした中だったからこそ撮れた映像に注目してほしい」と話す。

 「大切な人を失うなど深い傷を負うことがある。思いをはせる時、悲しい気持ちにもなるが、同時に優しい穏やかな気持ちになる部分もある。つらい気持ちを持った人には、映画を見て少しでも傷が癒え、希望を感じてもらいたい。他者の立場に立った心情を想像しようとする優しさを持てる映画であってほしい」と話す。

 次回試写会は9月15日、倉敷市立美術館(倉敷市中央2)で開き、舞台あいさつも行う。その後、海外の映画祭に出品する。

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