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岡山で料理と会話を楽しむ「コミュニティー・ランチ」 多文化交流の契機に

ザ・ワールド・キッチンの中塚咲来さんら

ザ・ワールド・キッチンの中塚咲来さんら

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 料理と会話を楽しむイベント「Community lunch(コミュニティー・ランチ)」が10月4日、岡山神社(岡山市北区石関町)で開かれた。主催は「The World Kitchen(ザ・ワールド・キッチン)」。

ザ・ワールド・キッチンの中塚咲来さんら

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 ザ・ワールド・キッチンは、代表の岡田栞那さんが2022年にスタート。岡山大学GDP(グローバル・ディスカバリー・プログラム)の学生が中心となり年2回のペースで多文化交流フードイベント「ザ・ワールド・キッチン」のほか、各国の出身者を主体として郷土の料理を参加者と共に作り食べるイベント「ミニ・ワールド・キッチン」を開催している。現在は学生18人と社会人サポーター6人で構成し、日常的な多文化交流のきっかけづくりを行う。

 今回は、知らない人同士が同じ食卓を囲み食事を楽しむ、デンマーク発祥といわれる「コミュニティーディナー」を参考に企画。ザ・ワールド・キッチンのメンバー中塚咲来さんは「食事を通して、普段は知り合う機会のない人に出会える場にしたい。地域の中で知り合いが増えることで、異なる価値観や文化を認め合うことにつながる」と話す。

 当日は、インド、タイ、ベトナム、ポーランドの料理を用意し、参加者は食事をしながら会話を楽しんだ。岡田さんは「今回は、参加者同士の対話に重きを置いた。多様性の視点として日本文化や海外文化を取り上げてきたが、今回は内面の多様性に重視してイベントを作った。コミュニティーができることは素晴らしいが、少しずつ価値観や考え方、コミュニティーでの常識ができ、凝り固まっていくと感じる。いかに自分がいる場所から飛び出し、多様な人と交ざり合えるかが重要だと考えるようになった」と話す。

 次回の「ザ・ワールド・キッチン」は11月16日開催予定。

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