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岡山で「超写実絵画」展 写真のような精密絵画作品64点

岡山シティミュージアム学芸員の瀬戸裕子さん

岡山シティミュージアム学芸員の瀬戸裕子さん

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 「ホキ美術館名品展~究極の超写実絵画~」が現在、岡山シティミュージアム(岡山市北区駅元町)で開かれている。

「ホキ美術館展」・小木曽誠さんの作品「森へ還る」1

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 ホキ美術館(千葉県千葉市)は、2010(平成22)年に写実絵画専門美術館として開館。同展では収蔵作品約500点のうち、64点を展示する。同美術館に初めて収蔵された森本草介さんの「横になるポーズ」、保木将夫初代館長を描いた野田弘志さん「崇高なるものOP.2」などを紹介する。

 展示しているほとんどの作品は油絵の具で制作されている。会場では、大矢英雄さんの、卵と顔料を混ぜて描く「テンペラ」技法を使った「夏至を待つ日」「海の記憶に」、石黒賢一郎さんが10年かけて描いた「存在の在処」、筆の跡が残っていない「綾○○的な」、2047年のウイルステロ戦争を生き抜く科学者の登場するオリジナルストーリーのある「INJECTION DEVICE(3rd Lot)」なども並ぶ。

 羽田裕さんの「サン・ジョルジョ・マジョーレ島」「初秋のサンマリノ」は、近づいてよく見ると点描画のようになっている。大畑稔浩さんは、「気配一春」では花や木の皮を、「陸に上った舟」では砂浜の砂を油絵の具に混ぜて描いた作品のほか、「苗名の滝」は2019年10月の豪雨で被災し、修復された作品を紹介する。

 会場ではこのほか、「ニジイロクワガタ・メタリック」など、島村信之さんの描いた昆虫が印字されたマシュマロ(1,296円)を販売する。佐賀大学芸術地域デザイン学部准教授の小木曽誠さんは、1メートル90センチ四方のキャンバスに描いた作品「森へ還る」を展示する。同作品は写真撮影可能。

 同館学芸員の瀬戸裕子さんは「写真のように精巧な絵だが、見どころは作家によって違うそれぞれの個性にある。技法、大きさ、かける時間、対象を理想化する作家、理想化せず現実味を見せる作家、SNSでモデルを募りコミュニケーションをとる作家。写実の奥深い世界を楽しんでほしい」と話す。

 開催時間は10時~18時。月曜休館。入館料は一般=1,300円、高校・大学・専門学校=800円、中学生以下無料。2月23日まで。

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