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岡山大学近くの古書店「本や」で中古教科書買い取り 「新入生に届けたい」

古書店「本や」店主の引野悟史さん

古書店「本や」店主の引野悟史さん

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 古書店「本や」(岡山市北区学南町2)で現在、大学生向け中古教科書の買い取りを呼び掛けている。

古書店「本や」店主の引野悟史さんの好きな本

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 同店は、岡山大学津島キャンパスの岡山大学筋を出た「岡大入口」交差点に面した場所に、2011(平成23)年にオープンした。ゲームとコミックの買い取り販売を中心に営業を始めたが、当時、岡山大学4年だった学生が無料でいいから引き取ってほしいと教科書を持ち込んだことから、中古の教科書販売を始めた。現在は、ゲームはオンライン化し、コミックは電子書籍化したことから中古教科書が主力商品となっているという。

 年間延べ2000人の来客のうち、60%が岡山大学もしくは岡山理科大学の学生だという。この時期、教科書の在庫は約2万冊になる。買い取った教科書は、付箋(せん)を外したり、落書きを消したりする作業を行いジャンルごとに並べていく。

 店主の引野悟史さんは「優秀な学生が使ったであろう、メモをびっしり書いた教科書もある。領収書やラブレターが挟まっていたこともあった」と話す。

 「2020年は新型コロナウイルスの影響で、オンライン授業となり教科書を使わない授業もあった。奨学金で大学に通う学生、バイトがなくなった学生もいる。勤勉な学生が多いので、応援している」とも。

 「2月末・3月後半は、1日に約30冊の教科書が持ち込まれる。約500種の教科書はどこにあるか分かるようになった。在学生は、今年使った教科書は、版が古くなる前に持ってきてほしい。新入生に中古教科書という選択肢も教えてあげてほしい」と引野さん。

 「3月は、通ってくれた学生が卒業しさみしい思いになる。大学院生が持ってきてくれるような専門書などもいくつかある。特に物理学の本などは個人的に好きで売りたくないと思うようなものもある」とも。

 営業時間は12時~20時。

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