サイクルスタンドが国民宿舎「サンロード吉備路」(総社市三須)に設置して、1カ月がたった。
サイクルスタンドに刻印された「Beyond Recovery~復興のその先へ~」
木工のオフィス家具などを製作する「ホリグチ」(倉敷市真備町)が、サドルをかけるタイプのサイクルスタンドを製作した。「Beyond Recovery 復興のその先へ」のメッセージが刻印されているほか、真備町のタケノコを模した倉敷市のキャラクター「マービーちゃん」とネズミの赤ちゃんを模した総社市のキャラクター「チュッピー」の刻印もされている。
同社では、2020年8月、美容室「accogilente(アコリエンテ)」(倉敷市真備町)に贈呈して以来、倉敷市真備町内のうどん店「さるや」、パン店「パンポルト」、菊池保険サービス、真備ふるさと歴史館、横溝正史疎開宅へ設置してきた。同社以外が製作したサイクルスタンドを含めると同町内に10カ所以上設置されている。同町以外での設置は初めてとなった。
同社は平成30年7月豪雨の際に浸水被害はなかったが、災害ゴミの搬出や、自社工場を物資拠点にもした。社長の堀口真伍さんは「災害をきっかけに復興・まちづくりに力を注ぐようになった。復興防災公園(仮称)が真備町の人にも、真備町以外の人にも使ってもらえる場所にしたい。昨年、真備町を自転車で走ってみた。自転車が走りやすい道、歩く人が安全な道が今後増えてほしい」と話す。
「総社市から岡山市につながるルート、矢掛町につながるルートなど、点がつながることで、真備町に来てもらえるチャンスとなる。今後もサイクルスタンド設置を少しずつ進めていきたい」とも。