岡山の玉井宮東照宮(岡山市中区東山1、TEL 086-272-0407)で12月21日、「合格祈願 滑り止め砂」の授与が始まった。
受験生らの合格を願うお守りで、同神社が市内を走る路面電車「岡山電気軌道」東山線の終始発駅付近にあることから、スリップ事故防止のために軌道にまく砂を小瓶に詰め「合格行きの滑り止め砂」として5~6年ほど前から毎年受験シーズンに合わせて販売。名物になりつつある。
同神社は930年ほど前にこの地へ鎮座。平安時代から続く由緒ある神社で地元でも古くから親しまれている。付近には岡山大学付属の小・中学校や高校も多く、生徒らが約150段ある石段を部活動のトレーニングなどで利用しており、受験前になると「日頃世話になっている神社の力添えを」とお守りを求めに来る生徒も多い。ほかに「遠方に住む孫のために」と求めに来る氏子の姿や県外から訪れる人も多く見られるという。
禰宜(ねぎ)の佐々木祥之(よしゆき)さんは「求めに来る方は正月が多く、来年は元日から5日くらいまでがピークと思われるが、毎年9~10月くらいまであるので慌てなくても大丈夫」と話す。「当社は、徳川家康公の開運・事業繁栄と、龍神様の交通安全・安産・厄よけなどの御利益があるとされている。新年を迎えるにあたり、まずは自分の住む地域の氏神様に日頃の感謝のごあいさつをしてから当社にお参りいただき、おかげを頂いてほしい」とも。
初穂料は800円。1000個限定。