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岡山・矢掛町の「商店街探索マップ」 人のぬくもり感じるイラストで

矢掛商店街探索マップを作製した高草英郎さん、マミコさん、佐伯健次郎さん(左から)

矢掛商店街探索マップを作製した高草英郎さん、マミコさん、佐伯健次郎さん(左から)

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 やかげまるごと商店街振興会(矢掛町小林)が「矢掛商店街探索マップ」の配布を始めて、2カ月がたった。

「矢掛商店街探索マップ」A4横版

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 山陽道沿いにある矢掛町商店街など「矢掛町矢掛宿」が昨年12月、重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた。メインストリート約500メートルは、電柱の地中化工事が終わった。3月28日には、岡山出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治さんが建物の監修をした道の駅「山陽道やかげ宿」がオープン。今春には、ドリンクスタンド「YKNOT COFFEE WORKS(ワイノット コーヒー ワークス)」やギャラリーカフェ「ときとま」も開店した。

 同マップには、国の重要文化財「旧矢掛本陣・石井家住宅」や「旧矢掛脇本陣・高草家住宅」のほか、カフェ・雑貨店・菓子店、生花店の建物や細い小道なども描かれている。矢掛町に住むイラストレーターのマミコさんが水彩画で描いた。2014(平成26)年から子どもが登場する作品を制作しているマミコさんは「何度も通って描いた。道ですれ違う子どもとあいさつを交わすような温かい雰囲気を伝えたくて、初めは予定していなかった人物をマップの中に描くことにした」と話す。

 やかげまるごと商店街振興会は2016(平成28)年に結成。同マップは、昨年6月から製作の準備を始めた。エリア内には、約200軒の建物があり、現在約60軒が商店として活用されているという。同会の代表・佐伯健次郎さんは「マップを使って、観光客に楽しんでもらうだけでなく、住人に商店街の魅力を再発見してもらい誇りを持ってもらいたい」と話す。

 同会の高草英郎さんは「店の紹介だけのパンフレットでなく、誰かに話したくなるような街の魅力を伝えられるものを作りたかった。マップ作りを通して街の人の愛情を感じられた」と話す。

 A4判とA5判の計4万4000部を製作。やかげ町家交流館や道の駅「山陽道やかげ宿」などで配布している。

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