カフェ「EXCAFE(エクスカフェ)」(岡山市北区中山下2)が6月26日、100食分の弁当を無償提供する。
EXCAFE(エクスカフェ)で100食分を無償提供するお弁当
同店は、エスプレッソコーヒー(380円)や自家焙煎(ばいせん)のコーヒー豆、ティラミス(500円)などの自家製スイーツを提供するカフェとして2007(平成19)年から営業している。
2020年6月に「Round the table」と名付け、1日20食のランチ、計200食を無償提供する企画を行った。店主の杉本克敬さんは「どんな状況にあっても、誰でも楽しくテーブルを囲んでほしい。特別定額給付金の10万円の約半分を使って、食事の楽しさを改めて感じてほしいと思い開いた」と振り返る。
今年は、昨年参加した人の約30%が持ち帰りを希望したことから、テークアウトの弁当を用意する「Round the table 2」を開くことにした。唐揚げ弁当、とんかつ弁当、牛丼、サンドイッチなど10種から選べる。杉本さんは「対象者は特に決めていない。育児でご飯を作るのが面倒になった人、誰かに食べさせてあげたい人、外食を控えていている人など、食事でおなかも気持ちも満たしてほしい」話す。
同日、日用品や食料品を提供する「フードドライブ」も行う。6月23日~25日、洗剤やシャンプーなどの日用品、缶詰や調味料などの食料品などを募集する。使用期限や消費期限の切れていない未開封のもの限定で持参を呼び掛けている。弁当を提供時に一緒に持ち帰ることができるようにする。
フードドライブに賛同したフードバンク岡山(岡町)は、ビスケットなどの食料品を提供している。26日に配布し切れなかった場合は、ブランチ岡山北長瀬内にある「北長瀬コミュニティフリッジ」(北長瀬表町2)に寄付し、1人親家庭などへ届ける予定。
杉本さんは「新型コロナウイルスによって多くのことが変わった。飲食店を経営する一人として助け合えることを何かしたい。弁当は1日だけだが、どんな理由であれ、困った人がいるなら届けたい。弁当作りを手伝いたいという声ももらった。企画を進めてみると、多くの人の優しさに触れることができた。フードドライブのような継続的な仕組みがもっと必要だとも感じた。ちょっとしたことが支援になるし、誰でも人に頼っていい」とも。
弁当の受け渡し時間は12時~20時。フードドライブの受付時間も同様で、23日~25日はカフェ営業している。