ランニング専門店「ランプロ」(岡山市北区絵図町1)で現在、カンボジアへ送るランニングシューズの寄付を呼び掛けている。
ランニング専門店として2014(平成26)年にオープンした同店では毎年、バルセロナ五輪の銀メダリスト・元マラソン選手有森裕子さんが代表を務めるNPO法人「ハートオブゴールド」(北区西辛川)を通じて、一般から寄付されたランニングシューズをカンボジア・パラ陸上連盟に寄贈している。
1996(平成8)年に地雷廃絶と地雷被害者の支援を目的とした「アンコールワット国際ハーフマラソン」に参加した有森さんは1998(平成10)年、同NPOを設立。スポーツを通じて子どもや障がい者などにスポーツのチャンスを作ろうと活動を続けている。国際ハーフマラソン大会の支援や陸上競技の人材育成などに力を入れる。
今年7回目となるランニングシューズ募集では、まだ履けるランニングシューズと未使用のTシャツの寄付を呼び掛ける。同店では、毎年約200足のランニングシューズをカンボジアに送っているという。
岡山南ロータリークラブでは2016(平成28)年、腕に障がいを持ったカンボジア人ランナー2人を「おかやまマラソン」に招待した。
店長の森岡紘士さんは「毎年5足以上のランニングシューズを履き、新作を購入するタイミングで寄付をしている。アナウンスしなくても持ってきてくださるランナーも少しずつ増えてきた。コロナ禍でカンボジアとの交流もしづらくなったからこそ、今後は手紙を添えるなどコミュニケーションの手段も考えたい」と話す。
シューズの受け付けは、同店のほかエイコースポーツ、ファンウォーカー(北区北長瀬表町)でも行う。募集締め切りは12月12日。