エコアーティストの田村綾海さんを招いて小学生対象の「エコアートワークショップ」が12月26日、神道山・黒住教本部(岡山市北区尾上)で開かれる。主催は「ARTEE(アーティー)」(北区本町)。
田村さんは、捨てられてしまうものを画材に変えて絵を描くエコアーティスト。廃材を再利用することで社会課題をアートで伝えている。これまで鹿の角や骨、シジミの貝殻、竹、プラスチックごみ、火山灰などを使って絵画制作をした。来年2月からはキャンピングカーで全国を巡り、各地の地域課題をアートに変えていくツアーを行う予定。
主催するアーティーは、登録アーティスト約7000人のイラストコミュニティサイト「アーティー」を運営する。「ダイヤ工業」(南区古新田)が開発した「muren Mask(ムレンマスク)」のイラストデザインを公募するなどコンテストの企画などを行っている。ワークショップを開催するのは初めて。
当日は、2.5メートル四方のキャンバスに田村さんが描いた下絵を基に色付けをし、捨てられてしまう生地の端材を貼る。材料となる端材は、岡山のアパレルメーカー「iori products(イオリプロダクツ)」(北区庭瀬)が提供する。絵のテーマは、来年のえと・寅(とら)と太陽。場所を提供する黒住教は日の出を拝む神道教団であることからテーマに太陽を選んだ。
アーティーの社長・大西徹さんは「次世代をつくる子どもたちが、一緒に1つの作品を作る楽しい時間としたい。その中でアートや社会課題に触れるきっかけとなれば。完成した作品を見に来てほしい」と話す。
開催時間は13時~14時30分。参加費は500円。定員は15人。完成した作品は1月1日から31日まで一般公開する。