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岡山県立図書館でドキュメンタリー映画上映会 岡大生が企画

(左から)「屋根の上の吹く風は」上映会を企画する出口杏奈さん、門馬凌汰さん、有澤可菜さん

(左から)「屋根の上の吹く風は」上映会を企画する出口杏奈さん、門馬凌汰さん、有澤可菜さん

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 ドキュメンタリー映画「屋根の上に吹く風は」上映会が3月11日、岡山県立図書館(岡山市北区丸の内2)で行われる。

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 同上映会は、岡山大学文学部の学生4人が企画した。代表者の門馬凌汰さんは、大学で文化人類学を専攻しており、ドキュメンタリー映画が社会課題を認識し議論を交わすのに適したコンテンツになると考えたことから、同上映会を企画したという。

 鳥取県の中山間地域にある「新田サドベリースクール」(智頭町)を舞台に、子どもたちとスタッフの日常を記録した同映画。同校では、カリキュラム、テスト、評価がなく、学びの対象や学校のルールなど学校運営に関わるすべてのことを子どもたちによる話し合いで決定している。門馬さんによると、現在の日本の公教育とは異なり、子どもたちの自主性を尊重した教育を行っているという。

 上映会後は、浅田さかえ監督と新田サドベリースクールスタッフの長谷洋介さんによるオンライン・トークショーを予定している。上映会参加者からの感想や質問も受け付け、映画制作の意図や新田サドベリースクールについての説明も行う。

 門馬さんは「『フェミニスト現象学入門』を読む読書会で感じた、社会に対する違和感を共有する場を作ろうと上映会を企画した。同書で語られる女性の悩みや苦しみは、社会制度や慣習などに起因しているのではないかと思う。映画では、既存の学校教育制度ではない教育のあり方が映し出されている。既存の学校教育を受けてきた自分が否定されるような感覚もあったが、常識に疑いを持つきっかけになった」と話す。

 企画スタッフの一人、出口杏奈さんは「映画を見るだけではなく、感想を共有する時間も設ける。(教育法を)肯定する人も否定する人もいると思うが、異なる感じ方を知れることに意味を感じている」と話す。同スタッフの有澤可菜さんは「教育に限らず、結婚や就職など、当然とされている社会の制度や慣習に疑問を持つきっかけになれば」と話す。

 13時30分上映開始。入場料は、一般=1,000円、高校生以下・18歳未満=500円。定員40人。オンライン配信も行う。

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