「圀勝寺(こくしょうじ)」(矢掛町)の境内に咲く大椿が現在、見頃を迎えている。
圀勝寺は、756年に隣町に生まれた遣唐使・留学生でもある吉備真備(きびのまきび)が創建した真言宗の寺。境内には桜、藪椿などが植えられている。
同寺の大椿は樹齢約350年で、樹高約8メートル、幹周り約1.7メートル。矢掛町の重要文化財に1981(昭和56)年に指定された。
同寺の檀家ら約30人で作る「椿会」が、毎年4月の第2土曜・日曜に「つばき祭り」を開いてきたが、今年も新型コロナウイルス感染症の影響で3年連続の中止とした。同会は、2011(平成23)年ごろから椿の咲く時期に境内の掃除をしているという。
椿会の会員は「3月下旬から4月上旬が見頃で、10日ごろから、樹木の下が真紅のじゅうたんを敷いたようになる。今年は例年より開花が遅く、多く花を付けている。朝の早い時間や小雨の後は緑が鮮やかで特にきれい」と話す。