岡山コワーキングスペース協会(岡山市北区柳町2)が5月1日、加盟店で使えるチケットの販売を始める。
同協会は、コロナ禍で減った利用者数の回復や県外からワーケーションで訪れる人への情報提供などを目的に、2021年4月に「Think Camp」(柳町2)、「Wonderwall」(駅前町1)、「TOGITOGI」(磨屋町)の3つのコワーキングスペースで結成した。
同チケットは、会員登録せず利用できるドロップインで5回使える。うち3枚は各コワーキングスペース限定で、残り2枚はどの施設でも使うことができる。1日ドロップインの価格は全施設で1回1,500円だが、共通チケットは5,000円で販売する。有効期限は初回利用から1年間。全施設で合計100枚を販売する。
「Think Camp」は、約15席のコワーキングスペースとセミナールームを設置する。2018(平成30)年にオープンして以来、デザイナーなどのフリーランスで働く人の利用も多く、ユーチューバーのコミュニティーなど利用者の交流もある。スタッフの竹内真紀さんは「フリーランスや副業など新しい働き方をする人が増えた。それぞれが個性のある施設なので、環境を変えることで気分転換や新しい出会いのきっかけになってほしい」と話す。
「Wonderwall」は、商業施設イコットニコット内の書店「TSUTAYA BOOK STORE」に2018年に併設された約30席のコワーキングスペース。岡山市などが運営する起業・創業支援拠点「ももたろう・スタートアップカフェ(通称:ももスタ)」としてイベント利用もある。スタッフの大西智さんは「コワーキングスペースの利用者は、コロナ禍で一時的に減ったが、テレワークやオンライン会議の普及で現在は増えてきている。設備や営業時間、立地、雰囲気など目的に合わせて使い分けをしてほしい」と利用を促す。
「TOGITOGI」は、元スポーツジムだった場所を改装し、2020年5月にオープンした。個別ブース、ソファ、カウンターや半個室など含め約100席のコワーキングスペースとセミナールームやレンタルオフィスを設置している。サテライトオフィスとして企業での登録・利用もある。コミュニティーマネジャーの永山進也さんは「岡山県内のコワーキングスペースの加盟を募っている。今後は交流会や勉強会などイベントの企画や事業のマッチングなども考えたい」と意気込む。