岡山出身の薬剤師・中山智津子さんの書籍「薬学博士が教える手づくり野草茶レシピ」が5月18日、出版された。
同書は、ヨモギ・スギナ・タンポポなど20種以上の野草の採集・加工・抽出のやり方や飲み方などを紹介する。各ページには野草のイラストと写真、野草茶の写真を掲載している。このほかに頭痛・肩こり・高血圧など40種の悩み別の野草茶のブレンドレシピも紹介する。
中山さんは2004(平成16)年から調剤薬局を経営し始めた。処方箋に従い1日に10錠を超える薬を患者へ渡すことに疑問を感じ、自身が代表を務める「なかよし薬局」(岡山市北区吉宗)で2017(平成29)年から野草茶の販売を始める。
中山さんは「どの地域でも散歩をしながら気軽に探してもらえる野草を紹介している。これから夏にかけては、クワやアカメガシワ、ノブドウが見られるようになる。スイカズラやヨモギは抗ウイルス研究も進んでいる。作り方は洗って、干して、煮出すだけの簡単なものばかり。野草茶の作り方を知ってもらい多くの人に飲んでもらいたい」と話す。
「高齢者が5種類以上の薬を一度に飲むと副作用や転倒のリスクがあるともいわれている。自分の体に耳を澄まし、体調を知り、薬だけに頼るのではなく、自ら健康になろうとすることを大切にしてほしい」とも。
価格は1,540円。