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岡山に雑貨店「リントゥコト」 商品開発ストーリー添え販売

「LINTUKOTO(リントゥコト)」の店主・水野由貴さん

「LINTUKOTO(リントゥコト)」の店主・水野由貴さん

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 雑貨店「LINTUKOTO(リントゥコト)」(岡山市中区御成町)が4月7日、オープンした。

雑貨店「LINTUKOTO」で販売する備前焼のブローチ

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 デザイン会社「コミュニタスポジション」(同)がこれまで企業と共に商品開発してきた商品や、自社開発商品など販売する同店。同社は、印刷会社で商品企画などを提案営業していた水野重寿さんが、地域にある資源を掘り起こしリデザインすることで県外・国外の人にも届けようと2015(平成27)年に設立した。

 店内では、岡山県とビームスジャパン(東京都新宿区)のコラボ企画「BEAMS EYE on OKAYAMA」に同社で出品した「呼吸する備前焼」を販売する。同商品は、「お家時間を楽しくする」をテーマに備前焼作家がそれぞれのアイデアで製作した。

 柴岡陶泉堂の柴岡久さんはモアイ像が香をくわえたような姿になる香立「MOAI」、好本敦郎さんは3Dプリンターで石こう型を作り同じ形・大きさで作れるタンブラーやロックグラスなどを製作したシリーズを製作。このほか、森大雅さん、安藤騎虎さん、備前焼陶吉の作品もそろえる。

 自社商品として倉敷の縫製工場と共に作るフィッシャーマンズパンツを販売する。タイを訪れた時に日本人が穿きやすい形とデザインで届けたいとの思いから作ったという。ウエストが108センチあり、腰に巻いたあとひもで調整した穿くズボン。デニム・カーキ・ベージュの3色を用意する。

 このほか、2013(平成25)年に製作した「備前焼ブローチ」の販売も行う。備前焼作家・竹﨑洋子さんと共に作った商品で、直径1センチほどの備前焼にアロマオイルを垂らして使う。備前焼の表面に凹凸が多いことを利用して、アロマオイルを吸収し、香るブローチを製作した。備前焼に柄を彫った後に白い土を埋めて焼いた「白象嵌(しろぞうがん)」という技法を使う。海・ホタル・矢羽・渦・結び・雪などの柄をそろえる。

 店主の水野由貴さんは「商品にどんな人が、どんな思いで、どんな風に作ったかのストーリーがある。自分が使うもの、誰かにプレゼントするもの、ストーリーと一緒に選んでもらえる時間を提供したい」と話す。

 商品についての話などゆっくり楽しめるよう、店内にはキッズスペースを設ける。「今後は、ギフトセットなどの販売も検討している」と水野さん。

 営業時間は10時~15時(土曜は17時まで)。日曜・水曜定休。

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