ナイトマルシェ「総社宮回廊・こころ夜市」が12月3日、備中国総社宮(総社市総社2)で行われる。
同イベントは、2018(平成30)年3月に始まり翌年まで4回開いてきたが、コロナ禍で中止になっていた。2017(平成29)年に始まった備中国総社宮に続く総社商店街通りの約750メートルに置き型灯籠を置く「あかりおひろい」と同時開催してきた。
両イベントは、以前のように商店が並ぶ通りではなくなったが、通学路や散歩経路として使われることが多く、「あかりをともす」ことで観光客だけでなく、地域住民の日常を楽しめる空間を作る目的に始まった。
備中国総社宮は、現在の9市4町にまたがる備中国にある324社の神社を合祀(ごうし)した神社。回廊は約60メートルで、1426年には存在していたともされ、社史によると1841(天保12)年に大修理が行われている。
当日は、カレー店「tirupati(ティルパティ)」、ドリンクのキッチンカー「Drink Standカスミソウ」、菓子店「Fondant Miel(フォンダンミエル)」、総社商店街通りの旧堀和平邸で発酵ランチを提供する「旨(うま)味屋」、岡山県立大学生から成る地域イベントを盛り上げる団体「おまつり社交倶楽部」などが出店しテイクアウト販売するほか、おでんを提供する「宇宙の屋台」と移動式数寄屋建築でワインや日本酒を提供する「Kagiyama Gallery Bar」では、その場で飲食することもできる。
このほか、まちづくり団体「ON-DO(オンド)」が竹集成材の家具「TEORI(テオリ)」の端材や廃材を使った積み木遊びコーナーや絵描きコーナーを設けるほか、「木工房もものたね」がゴム鉄砲と栞(しおり)、クリスマスツリーを木で作るワークショップを行う。
実行委員会の岡村拓海さんは「約3年ぶりに開くイベント。総社のまちに明かりをともし、参加者の心もほっこり温かい気持ちになってもらえるとうれしい。子どもから大人まで、総社の人も総社に住んでいない人も楽しんでほしい」と呼びかける。
開催時間は17時~21時。