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美星天文台のカレンダーが30年目 来年版にはコペルニクスクレーターも

美星天文台・次長の伊達卓生さん

美星天文台・次長の伊達卓生さん

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 美星天文台(井原市美星町)が現在、天体や星空の写真を掲載した「美星天文台カレンダー2023」を販売している。

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 同カレンダーは、同天文台が開設された1993(平成5)年から毎年販売し、2023年で30周年を迎える。B2サイズのポスター形で、アマチュア天文家や天文台職員が撮影した12枚の写真を掲載。カレンダー部分には、月の満ち欠けを新月・上弦・満月・下弦のマークで示し、春分・夏至・秋分・冬至など二十四節気、毎月の天体現象も収める。

 美星町は1989(平成元)年に日本初の「光害防止条例」が制定され、昨年11月にはアジア初の「星空保護区・コミュニティー部門」に認められた。

 同天文台には、101センチの反射望遠鏡が設置され、肉眼の約2万倍の量の光を集め、天体を観察することができる。一般向けに星空案内や天文家向けに開放も行っている。

 カレンダーの写真の選定・制作は同天文台・次長の伊達卓生さんが行った。直径93キロといわれる月のコペルニクスクレーター、パックマン星雲とも呼ばれるカシオペア座の散光星雲「NGC281」、へび座の散光星雲「M16」などの天文写真のほか、てんびん座やオリオン座の星空写真、太陽望遠鏡ドームにかかる虹、中国古代の天体位置測定器械「渾天儀(こんてんぎ)」の写真も掲載する。

 伊達さんは「天文台ができたころ、アマチュア天文家が撮った写真の発表の場としてカレンダーを作り始めた。最近は天文愛好家のSNSをチェックして、多様な写真を選んだ。年間を通して星座や惑星など見え方が変わる。星空を見上げたり、美星町や天文台に訪れるきっかけになれば」と話す。

 価格は200円。同天文台のほか、星の郷青空市、星の郷観光案内所などで販売する。

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