「まにわ市民大学地域創造講座」の斎藤幸平さん講演会が1月28日、勝山文化センター(真庭市勝山)で開かれる。
斎藤さんは東京大学大学院文化研究科准教授で、「人新世の『資本論』」や「ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと戦い、水俣で泣いた」の著者。今回のテーマは「『SDGs』は万能か? 地球の限界を防ぐために我々ができること」。同講座はこれまで、劇作家・演出家の平田オリザさん、精神科医の名越康文さんを招いて開いてきた。
真庭市は面積の約80%が森林で、そのうち約60%がスギ・ヒノキの人工林。1993(平成5)年ごろには地元事業者によるバイオマスの取り組みを始めた。2006(平成18)年に総務省が「バイオマスツアー真庭」をスタートさせ、真庭市観光連盟が2009(平成21)年から運営する。
真庭市は2018(平成30)年、全国29都市のSDGs未来都市に選ばれ、現在約300の企業や団体が「真庭SDGsパートナー」として登録している。年1回、それぞれの取り組みを発表しディスカッションする場として「真庭SDGs円卓会議」を開いている。
講演会の連動企画として、真庭市立図書館で斎藤さんの書籍の展示と貸し出しを行い、1月15日には「講演会を10倍楽しむための大予習会」を開いた。大学生から高齢者まで18人が集まりディスカッションを行った。
真庭市教育委員会生涯学習課の横山智史さんは「真庭市民に向けた企画だが、オンラインで視聴もできる。年齢や性別、住んでいる場所など関係なく、立場を超えて考える機会としたい。『SDGs』の言葉に踊らされない生活に根ざした本質、真庭のSDGsを斎藤さんと考えたい」と話す。
13時30分開演。入場料・オンライン参加費共に1,000円。