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ベネッセのオフィスビル内に無人決済の「ファミリーマート」 中国地方初

ファミリーマート開発推進室副室長の太田裕資さん

ファミリーマート開発推進室副室長の太田裕資さん

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 無人決済システムを導入した実用化店舗「ファミリーマートベネッセ高柳/S(サテライト)店」が1月25日、ベネッセコーポレーション(岡山市北区南方)高柳オフィスのエントランスホールにオープンした。

無人決済システムを導入した実用化店舗「ファミリーマートベネッセ高柳/S(サテライト)店」

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 同店は、無人決済店舗システムを手がける「TOUCH TO GO」(東京都港区)を利用したコンビニエンスストア。2021年3月、同システムを導入した「ファミマ!!サピアタワー/S店」(東京都千代田区)がオープンし、同店は12店舗目。中国地方では初出店となる。

 店舗面積は約15平方メートル。通常店舗に並ぶ約3000種の商品のうち、パン、菓子、おにぎり、サンドイッチ、茶、コーヒーなど約400種を取りそろえ、昼食、夕方のおやつ需要などに応える。日用品、たばこ、酒類は販売しない。

 ベネッセコーポレーション総務部課長の福本茂樹さんによると、本社地下に2020年からファミリーマートの自動販売機を設置。昨年12月にはセルフレジを導入し、商品を購入できるようにした。同店は、オフィスビルのエントランスにある打ち合わせスペースの一部を活用した。近隣の協力会社を含めると約1700人が利用できる。女性スタッフも多く、菓子やデザート、新商品を少し多めに陳列するようにしたという。福利厚生の一環で設置したが、関係者以外の利用もできる。

 店内では、天井に20台のカメラと商品棚に重量センサーを設置。カメラで人の動きを追い、重量センサーでどの商品を手にしたかを感知する。客は、出口付近にある決済端末ディスプレーで購入商品と合計金額を確認して決済する。ファミペイなどのバーコード決済、交通系電子マネー、クレジットカード、現金の支払いが選べる。

 ファミリーマート開発推進室副室長の太田裕資さんは「アプリを導入すれば店内決済の必要はなくなる。多くの人に利用してもらうため、アプリ導入は控えた。既存の店舗を無人化していくのではなく、大学キャンパスや市役所内、駅のホームや郵便局内など、人を配置することを考えると出店できなかった場所への出店を進める」と話す。

 同店は近隣店舗のサテライト店という位置付けで、1日2回、スタッフが商品補充などで訪れる。2024年度末までにはサテライト店を全国に1000店舗出店する予定。

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