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地酒「鬼の城」を使った大人のショコラ-岡山の洋菓子店が1年かけ完成

商品を手に、シェフの小橋章広さん(42)

商品を手に、シェフの小橋章広さん(42)

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 岡山の洋菓子店「CEND RILLON(サンド リヨン)」(岡山市北区庭瀬、TEL 086-292-2270)が、「岡山地酒ショコラ 鬼の城(きのじょう)」の販売を始めた。

「岡山地酒ショコラ 鬼の城」

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 焼き上げたチョコレートケーキに岡山の地酒「鬼ノ城」(板野酒造本店)をたっぷりと染み込ませることで、しっとりとした仕上がりにした。「油断して食べると結構酔う」とシェフの小橋章広さん(42)。パッケージには「未成年・車の運転・妊娠中・授乳期の方はご遠慮ください」の注意書きが添えられている。1個300円。同店と「アリオ倉敷」で販売。

 小橋さんは東京・銀座の「資生堂パーラー」で8年修業。岡山の知名度が低いことから「帰ったら地元食材を使って岡山を広めたい、地域を盛り上げるようなお菓子を作りたいと思ってきた」という。2000年に岡山へ戻り、2代目として実家の店を継いだ。2007年から地元商工会と組んで毎年、特産品となるような商品の開発を行い、今回は牧野酒造本店とコラボ。大人向けにターゲットを絞り、約1年かけて完成にこぎ着けた。

 「普通と言われたくないので思いきり漬けた」という小橋さん。1個当たり10~15ミリリットルの酒を使っている。コメが原料の日本酒とチョコレートのバランスに気を使い、小麦粉の代わりにココアパウダーも加えるなどカカオ感をしっかりと持たせた。ビター系のチョコレートを使うことで酒の香りを引き立て、風味を逃さないよう包装にもこだわり、保存は要冷蔵を勧めているという。

 小橋さんは「地元の知っている人が作った材料は愛着が湧き、気持ちの入れ方も変わる。これからも、お菓子を通じて岡山の良さを発信したい」と語る。「本当に酔うので、食べる時は気をつけて」とも。

 営業時間は10時~20時。火曜定休。

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