岡山のラーメン店「麺酒一照庵」と「一風堂岡山店」がコラボした限定メニューが8月27日~30日、両店で提供される。
一風堂は1985(昭和60)年、博多で創業。日本全国に約130店のほか、シンガポール、イギリスなど海外にも展開する豚骨ラーメン店。2006(平成18)年、一風堂岡山店がオープン。2013(平成25)年に一風堂の社員だった森哲也さんが、のれん分け制度を利用して岡山店の店主となった。
麺酒一照庵は2018(平成30)年にオープン。現在、岡山市内に3店舗を展開する。ラーメンは、親鳥の鶏ガラと和風だしで作る鶏スープをベースに「鶏中華そば」のしょうゆ味、塩味、ハマグリ・アサリ・シジミのだしを使ったクラム味などを提供している。店主の大野浩史さんは約5年間、一風堂岡山店に勤めたこともある。
27日・28日・29日は、麺酒一照庵で、鶏ガラスープに豚骨スープとクラムのタレを使ったラーメン「博多岡山かさね味」(1,100円)を提供する。同店で豚骨スープを提供するのは今回が初めて。トッピングに赤タマネギ、メンマ、三つ葉、半卵、鶏のレアチャーシューと、一風堂岡山店で提供する豚バラのチャーシューを炙(あぶ)ってのせる。麺は、製麺所「冨士麺ず工房」(岡山市北区下伊福本町)が作る細麺を使う。ナッツ、コリアンダー、クミンなどを混ぜたエジプトなどで使われるデュカと呼ばれるスパイスを途中に入れ、味の変化を楽しむこともできるようにする。岡山本店(中山下1)と「晴天櫓(やぐら)」(中仙道2)で提供する。
30日は、一風堂岡山店(磨屋町)で、豚骨スープに麺酒一照庵の鶏白湯を使った濃厚なラーメン「博多岡山かさね味」(1,100円)を限定300食、提供する。麺は、今回のために作った「いつもより少しだけ太い」極細麺を使う。半卵、キャベツ、キクラゲ、豚バラと鶏のチャーシューをトッピングする。
麺酒一照庵の大野さんは「古巣のラーメン店とコラボでき、ロゴを並べられるのは、一つの夢がかなった瞬間でもある。いつものスタイルは変えず、鶏ガラスープのラーメンに豚を感じられる楽しいラーメンができた。岡山のラーメン業界を今後も盛り上げていきたい」と話す。
一風堂岡山店の森さんは「一緒に働いた経験もある大野さんとコラボできて、とてもうれしい。豚は12時間、鶏は5時間煮込んでスープを作っている。豚骨スープに鶏を感じられる無骨でコクがあるラーメンに仕上がった。同じ構成だが、個性のある2つのラーメンを楽しんでほしい」と話す。
営業時間は、麺酒一照庵=11時30分~23時30分、一風堂岡山店=11時~15時、18時~24時。