包みピザ店「Acerra Pizza（アチェッラ・ピザ）」（岡山市北区石関町）がオープンして、10月15日で2カ月がたった。

岡山黄ニラとパンチェッタのビアンコ

　店主の清迫（せいざこ）大祐さんはイタリア料理店勤務後、ナポリでホームステイ中に揚げピザに出合う。帰国後、飲食店で料理と経営について学び、コロナ禍でピザの移動販売店として独立。日替わり店「パブリックカウンター」や移動販売でピザを約3年間販売した後、8月15日にオープンした。

　ピザは、包みピザ・カルツォーネを油で揚げる揚げピザと、通常のピザのように窯で焼く窯焼きピザの2種。揚げピザは、ナポリのストリートフードとして、日本人のコロッケのような感覚で、片手で歩きながら食べる様子を目の当たりにしたという。ザクッとした食感と食べ応えが特徴で、窯焼きピザはサクサクした食感と小麦の風味を楽しめるのが特徴だという。

　岡山県産の小麦を使い、奥野農園（南区西七区）のチェリートマトのジャムを使用。このジャムは甘みとコクがあり、ヨーグルトやケーキなどスイーツに用いられる。同店のトマトソースは、このジャムを使って作っている。岡山産の黄ニラを使ったピザでは、豚肉を入れて豚ニラ炒めをイメージして作ったという。

　清迫さんは「包みピザは女性一人でも食べられるサイズ。岡山県産の食材を使ったコースメニューも楽しんでほしい。我々は地域の生産者を応援し、料理で喜んでもらえるのが一番のやりがい。地元の人にも観光で岡山を訪れた人にも楽しんでもらいたい」と話す。

　ピザのメニューは、「岡山黄ニラとパンチェッタのビアンコ」（1,180円）、奥野農園のトマトジャムソースを使った「マリナーラ」（900円）と「マルゲリータ」（980円）、「クアトロフォルマッジョ」（1,280円）。いずれも窯焼きピザ、揚げピザで食べることができる。コース料理は、清麻呂牛、美星豚を提供する2種。鏡野町のジャガイモを使った黄ニラのコロッケなども用意している。

　ドリンクは、キャラメル風味のイタリアンビール「ANTONIANA（アントニアーナ）」（1,100円）や、ナポリで飲んだレモンソーダを再現した少し塩味のある自家製レモンソーダ（680円）などもそろえる。

　営業時間は17時30分～23時。月曜定休。