北長瀬未来ふれあい総合公園(岡山市北区北長瀬表町2)で10月29日、初めての結婚披露宴が行われた。
同園は岡山操車場跡地整備基本構想に基づき、「人々が関わることで育まれる都市の森」をコンセプトに、今年4月に全面オープンした。広さは14.3ヘクタール。貸し会議室などのある「みはらしプラザ」、岡山ドーム、多目的広場、芝生広場、複合遊具などを設ける。駐車場は1000台以上が駐車可能で、大規模なイベントも開催されている。
式を挙げたのは新宅さん夫妻。新郎の宝さんは、同園を管理運営する一般社団法人「北長瀬エリアマネジメント」の理事を務める。当初から公園で結婚式を挙げたいという思いはあったが、引き受けてくれる式場がなかったという。結婚式場「WHITE DRAMA(ホワイトドラマ)」(北区青江2)のウエディングプランナーが同園のパークマネジャーと一から相談して、約5カ月間かけて作り上げていったという。
当日は、約80人の列席者と公園で遊ぶ家族連れなどが2人を祝福した。午前中に備前国総社宮(中区祇園)で神前式を行い、公園では演出のための壁を数枚立て、人前式を行った。大きなテントに80人分の席を用意し、バイキング形式の食事を提供。バーコントワール(北区磨屋町)がアルコールなどのドリンクを提供し、かき氷店「おまち堂&フルーツ」(北長瀬表町2)がフルーツやスイーツを提供。バイオリンを中心としたバンド「アチャラケ」による演奏も行われた。
宝さんは「公園でしか感じられない開放感は特別。友人や関係者が一から作る楽しさを味わうことができた。公園で遊ぶ人たちの祝福が印象的。公園だからできたリレーやジェスチャーゲームなど、ヒールを脱いで走ってくれた友人に感謝したい。公園でブライダルをする人が今後、増えてくれるとうれしい」と話す。
同園では、挙式など公園の活用についてパークコーディネーターに相談することができるという。