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岡山で「食について考えるフェア」 南極観測隊元調理隊員の講演も

「食について考えるフェア」実行委員長の原田亜弥乃さん

「食について考えるフェア」実行委員長の原田亜弥乃さん

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 「食について考えるフェア」が11月25日、ハッシュタグ岡山(岡山市北区北長瀬表町2)で開かれる。

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 実行委員会の原田亜弥乃さんが、「食べることが好き」「子どもの食事に気を遣うようになった」「地産地消やフードロスなどの社会課題が気になる」など、いろいろな角度から「食」について考えることができるイベントを企画した。普段は気にしていないことにも触れてもらいたい、興味・関心を持ってもらうことを目的としている。

 原田さんは、大学と専門学校で管理栄養士、調理師、介護食士、介護食アドバイザーの資格を取得。その後、食品関係の企業に就職。中学生の頃、一緒に暮らしていた祖母が、子どもと同じカレーやシチュー、ハンバーグなどを食べていたことが、祖母の高血圧の原因を作ってしまったのではないかと考えたことをきっかけに、食に関心を持つようになったという。

 講演では、南極観測隊の調理隊員として1年間の南極生活を2度経験している篠原洋一さんが「南極観測隊の食事とは~栄養バランスってどこまで大事?~」をテーマに話す。献立作りや閉ざされた環境での食事の役割、食事でのメンタルコントロールについて話す予定。

 トークセッションは、「食べたもので体は作られる!~今できることを岡山から考えてみよう~」をテーマに話し合う。食事と免疫、子どもの個性、イライラなどとの関係などに詳しい小児科医の木林京子さん、東日本大震災をきっかけに岡山へ移住し安心安全な食事のため農業をする勅使河原克利さん、移動スーパー「ロンドン」や食品ロス削減団体「ジャパンハーベスト」などで活動する成田賢一さんが登壇する。

 米粉おやつアドバイザーで歯科衛生士の中島加奈さんが、卵・乳・小麦・白砂糖を使わない米粉の蒸しパンとクッキーを作るデモンストレーションとミニ講座「子どものお口の育て方」なども行うほか、「BAKE SHOP COLZA」(東区広谷)店主の小幡有菜さんが、クリスマスをテーマにしたアイシングクッキーのワークショップを行う。

 会場には、「ひなたファーム」=焼き芋・新米・根菜類の野菜の販売、「塚本農園」=西洋梨のパスクラサンの販売、「多目的スペースPOMG!」=米・ポン菓子・マコモ茶の販売、「aimana」=玄米加工品・しょうゆなどの販売、「自然おやつ和咲美」=シフォンケーキやプリンの販売、「赤磐市地域おこし協力隊」=赤磐産のブドウと白桃で作った除菌ウエットティッシュの販売を行うほか、「たねをまもる会おかやま」が活動報告を行う。他に、傷のあるバナナ・過熟したバナナなど廃棄されてきたバナナを活用するプロジェクト「ぽこぽこバナナプロジェクト」のバナナを使い、西日本豪雨災害のボランティア活動をきっかけに結成され、現在はミナモト建築工房の共有スペース「くらしのたね」で水曜・木曜にカフェを営業する「ぬるま湯」がバナナマフィン、カヌレを販売する。

 原田さんは「食への関心は人それぞれ。食べる、作る、知る、考えるなど楽しみ方をたくさん用意した。今回は、岡山大学のローターアクトクラブの大学生が広報活動を手伝ってくれた。少しでも気になることがあれば多くの人に参加してもらい、『食』の広い世界を横断してもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は10時半~16時。入場無料。参加費は、講演=2,000円、トークセッション=1,500円、ワークショップ=2,500円。

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