オペラ「祈りを込めて ハートフルコンサート~阪本清香さんを偲(しの)んで~」が2月23日、ルネスホール(岡山市北区内山下1)で開かれる。
阪本さんは岡山県出身のソプラノ歌手。国立ルイザ・ダンヌンツィオ音楽院大学院課程を最高成績で修了後、イタリア・ペスカーラと日本を行き来しながら活動し、2016(平成28)年にはイタリア国立トスティ協会のトスティ没後100年記念行事にも出演した。2019年にがんが見つかり、緊急帰国。ステージ4・余命2カ月を宣告された後、民間治療を受けながら10カ月後の翌年3月20日に亡くなった。
同コンサートは、阪本さんと何度も共演したテノール歌手の柾木和敬さんが、ソプラノ歌手の角南有紀さんと2021年のコンサート共演時に企画し始めた。コロナ禍の影響などもあり、今回、実現することになった。
当日は、阪本さんのレパートリーや「蝶々(ちょうちょう)夫人」、トスティ、プッチーニなどイタリアオペラ、日本でもよく知られている楽曲など16曲を予定している。出演は、ソプラノ歌手の小川里美さん、角南さん、モチェオ久美さんのほか、ピアニストの小田切舞美さん。2017(平成29)年から同ホールで開催しているルネスアカデミーオペラ部門で阪本さんのレッスンを受けたことのあるソプラノ歌手の河口愛幸さん、川崎泰子さん、栗木深香さん、畑山かおりさんも出演する。
「今回、阪本さんがつないでくれたメンバーが出演。阪本さんは東日本大震災後にチャリティーコンサートを開催も開いたこともあり、今回も令和6年能登半島地震のチャリティーにすることにした。阪本さんを知っている人も、そうでない人も、イタリアオペラを楽しんでほしい」と呼びかける。
13時30分開場、14時開演。入場料は、一般=3,000円、高校生・大学生=1,000円。