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岡山の弁当店、生成AIで作ったレシピで新商品開発 黄ニラ・パクチー使う

農業法人「アーチファーム」の植田輝義さん、「たいき堂」店長の中野貴子さん(左から)

農業法人「アーチファーム」の植田輝義さん、「たいき堂」店長の中野貴子さん(左から)

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 弁当の製造販売店「たいき堂」(岡山市中区中井2)が8月2日、人工知能(生成AI)を使ってレシピを開発したパクチーや黄ニラを使った弁当の販売を始める。

生成AIでレシピ開発をした「黄ニラ岡パク弁当」

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 同店は2010(平成22)年ごろから、岡山市内の企業や家庭、役場などを対象に弁当の製造と宅配事業を行ってきた。物価高騰などの対策として、昨年秋から対話型生成AI「チャットGPT」を活用し業務効率化を目指した。

 これまでメニューは、本やインターネットで調べ新商品を開発しきた。今回は「パクチーを使ったハンバーグのレシピを考えて」などと伝え生成AIに作成してもらったという。生成AIが考えたレシピを元に味付けや調理工程などを調整し作り上げた。

 生成AIを使うきっかけは、「黄ニラ大使」として活動する植田輝義さんが開いた「AI勉強会」。弁当店としてできることを考え、岡山の名産品であるパクチーと黄ニラを使った行楽弁当を生成AIの力を借りて作ろうと思いたった。

 弁当は、パクチー入りのタルタルソースをかけたチキン南蛮、パクチーを練り込んだハンバーグが入った「岡パクバーグ」、黄ニラの炊き込みご飯など、岡山県産のパクチーと黄ニラを10品目全ての料理に使った「黄ニラ岡パク弁当」(2,800円)。このほか、「岡パクバーグ」をメインに、唐揚げ、目玉焼きなどを詰めた「岡パクバーグ弁当」(890円)を販売する。

 中野貴子店長は「以前は1カ月かかっていた新商品開発が1~2週間でできた。生成AIには、弁当の紹介文も作ってもらった。スタッフには主婦が多いので、普段から遊び感覚で使い、効率化とおいしく新しい商品開発に生かしていきたい」と話す。

 弁当の注文は受取日5日前までに、電話で受け付ける。同店で受け取れるほか、岡山市内への宅配にも応じる。

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