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岡山・黄ニラ大使・植田さんとタクシー乗務員が収穫研修 実体験でPR

黄ニラ大使・植田輝義さんと「黄ニラタクシー」の乗務員

黄ニラ大使・植田輝義さんと「黄ニラタクシー」の乗務員

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 岡山交通(岡山市南区豊成1)が運行する「黄ニラタクシー」の乗務員4人が2月10日、黄ニラ大使・植田輝義さんの農場で黄ニラの収穫研修などを受けた。

黄ニラの味噌汁を飲む「黄ニラタクシー」の乗務員4人

 黄ニラタクシーは、「ワンダフル瀬戸内プロジェクト」の第2弾タクシーとして、2020年12月25日から運行スタートした。車体は1台だけで、トヨタ・ジャパンタクシーをベースに、同社のイメージカラーの黄色にニラの穂をあしらっている。車体の行灯(あんどん)の部分には、黄ニラのオブジェを設置している。車内の座席には、黄色に小さな黄ニラの束模様のシートカバーが付いている。後部座席のモニターでは、黄ニラ大使も出演した黄ニラの栽培風景や味噌汁を飲んでいるシーンなど、約1分の動画を上映する。

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 植田さんは、当時交際していた妻の実家で飲んだ黄ニラ入りの味噌汁のおいしさに魅せられて、黄ニラ農家になることを決意したという。2000(平成12)年頃から黄色いつなぎを着て、黄ニラの栽培と県内外でのPR活動を行っている。

 同社の2020年度の新入社員は、12人。当日は、そのうち黄ニラタクシーの乗務員の4人が、スーツから黄色いつなぎに着替えて研修を受けた。耕運機を使った畑作業、ビニールハウス内での黄ニラ収穫作業を行ったほか、収穫するまでに1年半~2年の時間が必要なことや天日干しの必要性など収穫までの経緯と豆知識を学んだ。

 植田さんは「岡山は、黄ニラの生産量が日本一、シェア70%だけではなく、1872(明治5)年から栽培されていることや赤磐市や津山市でも作られていることなども伝えた。何よりも、鎌で刈る瞬間の音、手で握った時の柔らかさ、新鮮な香りなど、自分の手で黄ニラの収穫した体験を、タクシーに乗った客に伝えてほしい」と話す。

 乗務員の一人、髙尾晃汰さんは「自分が体験したことを伝えられることが嬉しい。乗車した人に特別な価値を届けたい」と意気込む。

 植田さんは「平成30年7月豪雨の被害も大きかった。新型コロナウイルスの影響も大きい。生産量も減っている。一方で地元での流通量は増え、岡山で食べてもらえる環境が少しずつできてきている。全身黄色になって黄ニラの伝道師になってくれたことは嬉しい。これからもおいしい黄ニラを届けていく」とも。

 同社では、タクシー運行は、70~80%が電話予約で送迎している。空いていれば、黄ニラタクシーの指定もできる。街中で見かけた時でも送迎中でなければ、予約なしで乗車することもできる。