学ぶ・知る

岡山で「海の自由研究フェス」 環境問題やSDGsについて学ぶ

参加者とグリーンバードのスタッフ

参加者とグリーンバードのスタッフ

  • 50

  •  

 「海の自由研究フェス2024 in 岡山」が8月7日、岡山医師会館(岡山市北区駅元町)で開かれた。主催はNPO法人「green bird(グリーンバード)」(東京都渋谷区)。

さかなのおにいさん・かわちゃん

[広告]

 同NPOは2002(平成14)年に原宿で始まったごみ拾いのボランティア団体。現在は国内外70拠点で活動を展開し、岡山チームは2013(平成25)年に発足した。「ポイ捨て、かっこ悪いぜ」を合言葉に、意識の高い人の活動とせず、誰でも気軽に参加できるボランティア活動とし、ごみを捨てない社会を目指してきた。

 同イベントは、2018(平成30)年に東京でスタート。今回、岡山での開催は今回が初。親子合わせて、約500人が参加した。代表の福田圭祐さんは「SDGsや環境問題のワークショップは東京など都市部での開催が多く、地域格差に課題を感じていた。地方都市として初開催の岡山を皮切りに、来年以降は全国に広げていきたい」と話す。

 海ごみの8割が街で捨てられたごみが海まで流れ着いたもの。プラスチックごみは海の中で400年も漂うことになるという。海の汚染だけでなく、魚などの生き物にも被害があり、このままだと海ごみが魚の量を上回る日が来るとも推測されている。小学生を対象に、夏休みの自由研究となるワークショップを開催。ワークショップで工作をする前に、紙芝居を使って背景などを楽しく学べる。

 ワークショップは、マイクロプラスチックを使ったアクアドーム作りや、シーガラスでカメのチャーム作りなどのほか、昨年は魚の乱獲問題からMSC認証について学び、紙粘土で作ったマグロやカツオを段ボールで作った食品トレーにのせ、MSC認証シールを貼るワークショップもある。今年はフルボ酸鉄や海洋酸化鉄について学べるワークショップも追加した。

 福田さんは「勉強熱心な子どもたちだけじゃなく、普段は興味のない子どもも楽しく学んでくれて良い時間となった。地球環境やSDGsについて、大人より小学生の方が詳しくなってきていて、ワークショップも新しい内容にアップデートしている。いずれは大人の自由研究も行いたい」とも。

 このほか、魚の生態や海の大切さを伝える「さかなのおにいさん・かわちゃん」のクイズ形式でのトークショーも開催。砂浜からマイクロプラスチックを探し出しオブジェを作るコーナーや、プラスチックゴミを集めてキーホルダーを作るコーナー、7センチ角のプレートにごみを貼って色を塗るミニゴミアートのコーナーも展開した。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース