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岡山の劇場ハレノワで舞台の原作「ダブルフォルトの予言」を読む会

ネオ観客実行委員会のスミカオリさんとベアーズブックストアの矢本奈央さん(左から)

ネオ観客実行委員会のスミカオリさんとベアーズブックストアの矢本奈央さん(左から)

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 「岡山芸術創造劇場ハレノワ」で開催される朗読劇「劇場で出会う文学」の原作「ダブルフォルトの予言」を読む会が10月19日、岡山芸術創造劇場ハレノワ(岡山市北区表町3)1階のカフェゲキジョウ内「ベアーズブックストア」で開催される。主催はネオ観客実行委員会。

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 同作品は、岡山出身の作家・小川洋子さんの書籍「掌(手のひら)に眠る舞台」に収められた短編小説。帝国劇場で行われる「レ・ミゼラブル」の全79公演に通う女性の物語を、神野三鈴さん、ドリアン・ロロブリジーダさんの朗読劇と、岡山フィルハーモニック管弦楽団の松岡陽平さんのチェロで10月30日に公演する。

 同実行委員会のスミカオリさんは、ヨノナカ実習室の実習助手として劇作家と戯曲を読む会「小さな劇作家フェス」、ドストエフスキーの「罪と罰」をひたすら読む会「100時間デ名著」などを開いている。

 スミカオリさんは「観劇は一度では分からないことが多い。近くで見て、遠くで見て、同じ作品を何度も見ることでやっと分かることがある。何度も足を運ぶ人が増えたとき、舞台と客席の呼吸が合うこと、舞台に届くことがある。客席を耕すには、何度も見る必要がある」と話す。

 同イベントは、連続公演になる演目は少ないため、演目の原作を読む会を演じられる同じ場所で読むことにした。当日は、コーヒーなど1ドリンクを注文し、読む時間も取る。読んで参加した人にはどんな舞台になりそうなのか、読んでない人はタイトルからどんな展開になるかを想像し共有する。当日はシークレットゲストとして舞台の演出を手がける角ひろみさんが参加する予定。角さんにはしゃべってもらわず、答え合わせのようなことはしない。あくまで客が主役だという。

 「劇場があることは、とても幸せなこと。原作を読むことで、見る前に舞台を楽しむ。小学生の頃、尾崎豊のカセットテープをすり切れるまで聴いた時のように、作品に何度も触れ、ネオ観客の仲間を増やしたい」とも。

 11月7日には同舞台を見た後の感想などを自由に話す「観劇後の会」を予定している。

 開催時間は15時~16時。参加無料(要1ドリンクオーダー)。

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